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Friday, May 1, 2020

急騰後のビットコインはどうなるか?仮想通貨トレーダーたちが語る強気シナリオと弱気シナリオ - コインテレグラフ・ジャパン(ビットコイン、仮想通貨、ブロックチェーンのニュース)

仮想通貨(暗号資産)ビットコイン(BTC)の価格は4月30日に7700ドルから9500ドル近くまで上昇、約22%上昇を記録した。しかし、その後、仮想通貨相場は反転し、ビットコインは9000ドルを下回ってしまった。

スポット市場の動向や機関投資家の需要といったデータから、3000ドルから8000ドルへの回復は実需を伴うものであることを示唆している。これはおそらく間近に控えているビットコインの半減期を意識したものだろう。

それでは8000ドルから9500ドルまでの上昇はどうなのか?スキュー(Skew)のデータによれば、ビットコインが8000ドルから9500ドルに上昇する際、先物の取引高は大幅に増加している。「先物の取引高は過去2日間で8000ドルと9000ドルへの急騰で大幅に増加した。ほぼ400億ドルにまで達した」とスキューは指摘している

Bitcoin futures volume spikes to March 12 levels on April 29 and April 30. Source: Skew

出典: Skew BTC先物の取引高

市場のデータをみると、仮想通貨市場は、半減期を控え、先物取引所から、スポット取引所主導に移行している。過大なレバレッジをかけた取引から、実需を伴うスポット取引への健全な移行は、次のビットコイン上昇に強力な基盤をもたらすものだろう。

ビットコインのブロック報酬が半分になる半減期が10日後に迫っている。半減期はビットコインのマイニング業界に大きな影響を及ぼす。トランザクションのブロックを検証することでマイナーが獲得できるビットコインの量が減少し、ビットコインの市場にもたらされるBTCの量が低下することになる。半減期のメカニズムは、2100万BTCの上限に近づくにつれ、ビットコインの上昇を補完するものと考えられている。

しかし、ビットコインの半減期にまつわるナラティブは誇張されている可能性もある。2012年と2016年の過去の半減期では、ビットコインの価格は、半減期が発生してから10~11ヶ月後まで大きく反応しなかった。短期的には、ビットコインは9200ドル、10400ドル、11400ドルで強固なレジスタンスがある。7400~7600ドルのレンジが重要なサポートであるが、ここを下抜けてしまえば、5000ドル台まで下落する恐れがある。

現在のBTCの価格トレンドは?

仮想通貨トレーダーのエリック・ティーズ氏は、コインテレグラフとのインタビューの中で、ビットコインが5月12日の半減期に近づいている中で、テクニカル分析的には非常に有望であると述べている。

「以前の半減期イベントのそれぞれで、BTCは1年以上にわたって上昇し続け、その途中でATH(最高値)に達した。現在のところ、BTCは以前の半減期イベントと同じ道を開始しているようだ」

ティーズ氏はビットコインの中期的なトレンドには楽観的だが、短期的にはサポートレベルへの反落は避けられないとも強調している。「(半減期に伴う)これらの特徴とは別に、最近の25%の上昇は反落や過去のレジスタンレベルを試す展開を引き起こすことになるだろう」と、同氏は述べている。

ビットコインが半減期に到達した後も強気のトレンドを維持するには、7100ドルのサポートレベルを死守し、6000ドル台中盤への下落を回避する必要があるという。7100ドル以上を維持できれば、5月には10600ドルが実行可能な目標であると、ティーズ氏は指摘している。

「最近の上昇に伴う調整の後、サポートを維持できたと仮定し、強気派がその勢いを維持できれば、5月までに10600ドルに到達し、その後数か月で新たな最高値を試すことになるはずだ」

ビットコインの強気シナリオ

ティーズ氏が短中期でのビットコインの強気シナリオを提示したが、RookieXBTと呼ばれる仮想通貨トレーダーは、MACDなどのテクニカル指標から、新しい上昇トレンドが開始していると指摘している

「MACDは週間で再び強気のクロスになっている。そして興味深いことに、いままさに半減期に入ろうとしている」

Bitcoin weekly chart sees start of new MACD trend. Source: RookieXBT

出典: RookieXBT

ビットコインの相対力指数(RSI)は80~90%の範囲で推移している。RSIが75%を超えている状態は、買われ過ぎを示唆するものだ。しかし、これまでRSIが長期間にわたって売られ過ぎだったことを考えると、ビットコインが4000~5000ドルのレンジへの調整を回避できれば、強気トレンドが続く可能性は高い。

RookieXBTは、次のようにも述べている。

「9200ドル、10400ドル、11400ドルのレジスタンスは簡単に突破することはできないが、マクロサイドではセットアップは印象的であり、ビットコインが反発する中で、これらのレジスタンスまで上昇し続けるだろう。保ち合いが発生し、相場が減速することもあるだろう。強気派は7100ドルのサポートを維持する必要がある」

多くのトレーダーは弱気シナリオに傾く

ビットコインが9500ドルから下落に転じ、8000ドル台半ばまで反落したことで、より多くのトレーダーはビットコインが弱気なシナリオを描いている。

仮想通貨トレーダー・アナリストのマイケル・ファン・デ・ポッペは、4000ドルや5000ドルまで下落する可能性は低いものの、6000ドル台半ばまで調整する可能性はあると指摘している

「半減期後、再び4000~5000ドルのレベルになるとは思わない。ただし、健全な揺り戻しの発生は合理的であるように思う。これは半減期後に発生する可能性が高い。この揺り戻しは、200週間MA(移動平均)が位置する6500~7000ドルを試す展開となるだろう」

Bitazu Capitalの創業パートナーであるモヒト・ソロー氏は、9500ドルが「BTCが一息つくための論理的な場所」と表現し、ビットコインの激しい上昇ラリーが短期的には勢いを失う可能性があると述べている。

Bitcoin daily chart faces a strong resistance level. Source: Mohit Sorout​​​​​​​

出典: Mohit Sorout ビットコインの日足チャート

Big Chonisと呼ばれる別のトレーダーは、4月末のビットコインの高騰により、ビットコインの日足チャートに「TD9」が形成されたと指摘している。TD9はTDシーケンシャルシステムという手法では売りのシグナルであり、ある資産が過大な上昇をしたときに発生し、調整局面に入ることを示すものだ。

仮想通貨テクニカルアナリストのゾラン・コール氏は、7700~8000ドルのレンジがビットコインの次の合理的なサポートレベルであると述べている。同氏は、9500ドルまでの上昇において、弱気派は過度な上昇に苦しんでいる一方で、強気派が陶酔感に浸っていると指摘。9500ドルが当面の高値になるとみている。

Bitcoin rejects at a major trendline. Source: Nunya Bizniz

出典: Nunya Bizniz ビットコインはトレンドラインで反落

ビットコインの短期的な弱気シナリオは、ティーズ氏の予測とも一致する。ティーズ氏はビットコインが7000ドルを下回れば、弱気トレンドが再開する可能性が高いと指摘し、コインテレグラフに次のように語った。

「6800ドルと6400ドルを下回れば、2019年7月に約15,000ドルのピークを付けた後に3800ドルまで下落した弱気トレンドが再開することを示すものになる」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン

 

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May 01, 2020 at 08:27PM
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