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Sunday, May 30, 2021

さすがに限界あった。タフすぎるクマムシ、宇宙からきたのでは説を検証してみたら - GIZMODO JAPAN

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クマムシだって...やっぱり死ぬ!

この地球上で一番強い生命力を持っていると言われているクマムシ。凍っても、真空でも、強い放射線を浴びても生き延びることができる不死身の生き物。高速度衝撃を受けても死にません。でも研究で「あるポイント」までは、ということがわかりました。

宇宙生物学術誌「Astrobiology」に発表された新研究によると、クマムシは秒速728メートルまでの衝撃には耐えられるということがわかりました。いやでも待って、秒速728メートルって...。秒速900メートルを超えるとどうやら生き延びられないということが判明。それは1.14ギガパスカルという衝撃圧力なんですけど、このスピードと衝撃ってもはや太陽系で隕石がぶつかって起こるようなレベルの話なんです。それを目に見えないようなミクロの生物にバンバンドッカーン! って実験してるって、考えるとすごくないですか?

クマムシを銃弾につめて発射。隕石で地球にやってきた説を検証

この実験ではまず、20匹のクマムシに「最後の晩餐」としてミネラルウォーターと藻を食べさせ凍らせ、冬眠状態にします。2、3匹でひとつのグループとしてナイロン製のシリンダーと水と一緒に入れます。それをニ段式軽ガス銃に弾として詰めて、真空のチャンバーに敷かれた砂に向けて発砲。秒速556~1000メートルで6発行きます。

シリンダーからクマムシを救出して蘇ってくるかをチェック。凍らされ、銃に詰められ、撃たれても奇跡的にクマムシたちは復活したそうです。不死身か! でもさすがに秒速900メートルで1.14ギガパスカルの衝撃レベルになるとさすがに断片のみが採取されたということです。この大掛かりな実験は、どれくらいの衝撃でクマムシが死んでしまうかを知ることで、クマムシが実は宇宙から地球にやってきたのではないか説を検証していたのです。もしクマムシを含む生命体がもし隕石の衝突で地球にやって来たとしたら、その隕石の衝突のスピードと衝撃と同じくらいまでクマムシは耐えうる必要があるという理論です。

隕石の衝撃は秒速1,100メートル。ということは、ちょっと難しいですかね。もし小惑星にくっついてた微生物がたまたま内側に入り込んでいたとかで生き延びられる衝撃レベルを受けた場合、可能性はあるんではないかと実験報告には書かれています。ただこの実験、クマムシのみでおこなったのでもしかしたら他の微生物ならいける可能性はあるかもしれないですね。

実は興味深いことが2019年にありました。イスラエルの月探査機がクマムシを乗せて出発したんですが、着地に失敗してしまい垂直速度秒速140メートルで追突してしまったんです。ということは...?クマムシ、月で生きている可能性ありですよね?

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