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Wednesday, June 9, 2021

『バトルフィールド2042』最大128人対戦に対応した次世代のBFが発表。マルチプレイ特化&スペシャリスト(キャラ)制などの新機軸を一気に紹介 - ファミ通.com

juraganluempang.blogspot.com

 エレクトロニック・アーツがミリタリーFPSシリーズ最新作『バトルフィールド2042』を発表した。今年の10月22日のローンチを予定しており、対応プラットフォームはプレイステーション5/Xbox Series X|S/PCおよび、プレイステーション4/Xbox One(旧世代機版はプレイ人数などが異なる)。

 本誌では発表に先駆けて行われたプレスイベントに参加し、本作のデザインディレクターのダニエル・ベルリン氏へのオンラインインタビューなども行ってきたので、その内容をご紹介しよう。

 と、ここで本作の方向性を手っ取り早く知りたい人もいると思うので、まずは注目すべき重要なポイントを下記にまとめておこう。

  • 最大128人対応の全面戦争
    • 今回は、予定されている3つのモードの中の“All-Out Warfare”(全面戦争)が公開。
    • All-Out Warfareには定番のコンクエストやブレークスルーといったルールが含まれ、最大128人対戦に対応。
      • PS4/XB1版では最大64人となり、人数に合わせてマップのレイアウトなどが絞られた戦いになるが、それ以外の要素は新世代機/PC版と同様
    • ソロまたはフレンドと組んでAIと戦うこともできる
  • マルチプレイに特化し、シングルプレイキャンペーンはなし
    • All-Out Warfare以外にHazard ZoneというモードとDICE EAが開発中の第3のモードが存在し、今後発表予定。
      • Hazard Zoneはスクアッド(分隊)でのプレイが重要になるものの「バトルロイヤルではない」とのコメントも
  • クラス制を発展解消し、スペシャリスト(キャラクター)制を採用
    • 各スペシャリストは固有のガジェット系装備などを持つ(詳細は後述)
      • メディック系、エンジニア系など従来のクラスの特性を継承したものになっている
    • 各スペシャリストに銃の装備制限はなく、自由にロードアウト(装備構成)を組める
  • ウィングスーツなどのユニークな装備や、マップ内に発生し周囲のものを吸い込み吹き飛ばすトルネードなどの要素も登場
  • ローンチ後のコンテンツ提供ではシーズン&バトルパス制を採用。4シーズンあり、有料パスと無料パスが存在する
    • 各シーズンでの新マップなどは有料バトルパスを買わなくても全員に提供される

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マルチプレイに特化した近未来テーマのBF最新作

 本作の舞台となるのは2042年。『バトルフィールド1』では第一次世界大戦テーマ、『バトルフィールドV』では第二次世界大戦テーマと近作ではクラシックな戦場に立ち返ってきたシリーズだが、今回で現代・近未来戦に復帰という形になる。

 そこで描かれるのは、気候変動により世界経済が不安定となり、国々が崩壊するとともに深刻な難民問題が慢性化した世界だ。そんななか、アメリカとロシアはそれぞれ生存のために祖国を離れた“Non-Pats”と呼ばれる人々さえも前線に送り込み、残された資源確保のためのグローバルな全面戦争を開始する……。

 なおゲームとしてはシングルプレイのキャンペーンは廃し、開発元DICEが得意とするマルチプレイに特化(AI戦をソロや友達と協力プレイで遊ぶこともできる)。世界観などの物語は後述する“スペシャリスト”の設定などを通じ、キャンペーンモードではない形で語っていくとしている。

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開発インタビュー「2042年を選んだ理由」「AIマッチ」編

――クラシックな戦場が続きましたが、今回ふたたび現代・近未来設定に帰ってくることになりました。なぜ2042なのでしょうか? タイトル的に“バトルフィールド6”ではなく、ベトナム戦とか他のクラシックな設定でもなく、あるいは『バトルフィールド2142』を踏まえた“バトルフィールド2143”とか“バトルフィールド2142 パート2”でもないわけです。

ダニエル・ベルリンこの設定にたどり着くまでにはさまざまなアイデアがありました。なぜこれを選んだのかと言えば、まずフランチャイズの中で大きな飛躍を遂げられる、本当に次世代のバトルフィールドを届けたかったということがあります。

 そうするにあたって、現代寄りがいいだろうとか、最新鋭のテクノロジーをゲームのなかに入れたいといった考えがありました。それによって、バトルフィールドの特徴であるサンドボックスなゲームプレイ(※)をもっとクリエイティブなものにできると思ったんです。時代設定的な制約にとらわれずに、もっとワクワクするようなオモチャを入れられる。

(※サンドボックスなゲームプレイ: サンドボックス=砂場としてのマップと、そこに干渉するツールとしてのプレイ要素を提供し、一定のルールのもとでツールをどう使うかはプレイヤーの自由な発想にある程度任せるような設計)

 タイトルの選定という部分については、『バトルフィールド1942』(初代作)があり『バトルフィールド2142』がありましたので、2042というのがしっくりハマりました。2042年というのはモダンだし、最新のテクノロジーを入れられるし、かといって未来すぎないという丁度いい完璧なバランスでした。

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近未来設定になった理由のひとつは、最新の軍事技術などを反映することでプレイヤーに与えられる遊びの幅が増えることがあるという。

――AIマッチはどう機能するのでしょうか? 「独立したモードではない」という説明がありましたが、あれの意味するところも教えて下さい。

ダニエル・ベルリンAIとのプレイで何か別のことをするのではなく、コンクエストなら通常のコンクエストと同じ体験をできるということです。

 シングルプレイのキャンペーンは今回ないのですが、じゃあいきなり対戦に飛び込もうという人ばかりではないのを知っています。それにこのシリーズには非常に多くの要素がありますから、例えば初めて遊ぶとか久しぶりにやるという時に、ヘリに乗り込んでみて「どうやって運転するんだこれ?」と思っているうちに後ろのシートに他プレイヤーが乗り込んできちゃって、思い切って飛ばしたら地面に激突しちゃって大変気まずい……なんてことありますよね。

 そんな時に、AIマッチでは自分以外AIという環境でプレイできますから、ビークルを試運転したり、武器を試したり、スペシャリストを実際の環境で練習するといったことができます。

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キャンペーンモードがマルチプレイ対戦に向けたチュートリアルとなっていた部分もあったので、キャンペーンがなくなった代わりにAI戦で実戦練習できるのはある意味自明かも。

ダニエル・ベルリンまた新規プレイヤー以外にもメリットはあると考えています。自分は仕事外でも何百何千時間とプレイしてきたプレイヤーですが、本作のプレイテストでは同僚と組んでAI戦をやることがありますからね。気軽にプレイできるし、思い切ったことができて、いい感じに戦えればやっぱり気持ちいいわけです。

 というわけでAI戦はソロでも友達とでもプレイできます。そこには物語体験もあります。伝統的なキャンペーンこそありませんが、世界設定が背景にありますし、どうしてそういう戦いが起こっているのかという『バトルフィールド2042』の物語というものはあるわけです。

 運営型のゲームとしてシーズンが進むにつれて新たなスペシャリストなども投入してきますし、この世界は変動していきます。スペシャリストの目を通してそれを体感できます。スペシャリスト自身にもそれぞれ経歴やキャラクターがあります。それをぜひ楽しんでいただきたいと思います。

最大128人対応にパワーアップした全面戦争モードはじめ、全3モードを搭載予定

 本作では大きく分けて3系統のゲームモードが予定されており、今回は従来の『バトルフィールド』らしい内容をカバーする対戦モード“All-Out Warfare”(全面戦争)が情報解禁に。このモードにはコンクエストやブレークスルーなどおなじみの対戦ルールが属し、PS5/XSX|S/PC版では最大128人対戦(64対64)に対応する。

 なお、プレイステーション4/Xbox One版では最大64人対戦となり、マップなどもそれに合わせて限定されたレイアウトのものに。プレイ要素に関してそれ以外は新世代機版と同様の体験になっているとのこと。

 残りふたつのモードは、スクアッド(チーム)プレイが重要な役割を果たすらしい“Hazard Zone”と、DICE EAが開発中の第3のモードが順次情報公開予定。後者は来月7月22日(日付は海外基準)に行われるEA Play Liveでの発表を予定している。なおHazard Zoneは「バトルロイヤルではない」という。

過去最大規模のマップで展開されるAll-Out Warfare

 All-Out Warfareでは、バトルフィールドでおなじみの攻略目標(フラッグ)の奪い合いにあたって、マップが全般的に大型化したがゆえの新たなコンセプト“クラスター”と“セクター”が導入されている。

 いわく「巨大なマップの中に小さなマップがたくさんあるようなもの」という今作のマップ設計では、例えばマップ内の村やスタジアムや油田掘削施設などが、内部に複数の攻略目標が存在するひとまとまりのエリアとして存在している(クラスター化)。

 そして、中の攻略目標をひとつ奪っても、それは戦いの始まりに過ぎない。そのエリアの中のすべての目標を占拠すると所有権が発生し(セクターとしての確保)、それによって全体の勝敗への流れが変動していくという形になっている。

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 これが実際どう機能するのかというと、例えば本作のコンクエストルールではマップが複数のテリトリーに分かれており、最大の“ブレイカウェイ”マップの場合だと各テリトリーにそれぞれ1~3個のセクターを持つ。そしてテリトリー内のすべてのセクターを占拠するとテリトリーの所有権が発生し、過半数以上のテリトリーを確保していると敵軍の出撃チケットが減少していくという形になっている(もちろん相手プレイヤーの撃破でも減る)。

 単に手近な目標を奪い合うのではなく、どこを奪えばテリトリーを奪還できるかといった戦術的判断も必要になるのではないだろうか。

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南極のブレイカウェイマップは過去最大クラスのサイズを持つ。山の観測所はほんの一部でしかない。

発表されたマップ

  • ブレイカウェイ(南極) 油田やガス田をめぐって戦う最大サイズ(5.9平方キロメートル)のマップで、128人対戦に対応する。山の上にある観測所や低地の採掘プラントなどさまざまなエリアが存在する。
    • 『バトルフィールド1942』のエル・アラメインマップより大きい最大級のマップ(比較画像の目視で2倍以上)
  • カレイドスコープ(韓国) 複数階によって構成される情報施設をめぐって戦う都市部マップ。テレビ局などの高層ビルなどが立ち並び、ジップラインによって屋上から屋上まで移動することもできる。
  • マニフェスト(シンガポール) アメリカの補給線にとって欠かせないブラニ島の港湾部が舞台のマップ。巨大なコンテナ置き場が存在し、自動クレーンを使ってコンテナを移動することもできる。また港湾事務所や係留されている船などがあり、船にも攻略目標が置かれている。
  • オービタル(フランス領ギアナ) ロケット発射場をめぐる中規模マップ。展開によってはロケットが離陸するが、失敗すると周囲に影響を及ぼす
  • ディスカーデッド(インド) 水面の低下により干上がってしまったかつての海岸エリアで、不正な核資産の確保をめぐって戦う。中央部には巨大輸送船が座礁しており、中にはステルス潜水艦が格納されている。
  • リニューアル(エジプト) 画期的な農業技術の研究施設が舞台。巨大な壁がマップを横断しており、片側には緑豊かな農業実験エリアが、もう片側には岩山と大きなソーラー発電施設のある砂漠地帯が広がる。
  • アワーグラス(カタール) 高速道路で身動きが取れなくなった輸送部隊の車両をめぐって戦う、砂に埋れた都市部の大型マップ。ネオン輝く高層ビル群や巨大スタジアムなどが存在し、砂嵐が吹き荒れている。
    • 『バトルフィールドV』のハマダマップより巨大(比較画像の目視では4倍強)
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カレイドスコープ(韓国)
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マニフェスト(シンガポール)
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オービタル(フランス領ギアナ)
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ディスカーデッド(インド)
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リニューアル(エジプト)

マップイベントがいろいろ存在

 マップ上で発生するギミックも予告されており、その中の例として、ロケット発射が失敗して大破壊が起きたり、砂嵐の襲来で視界が低下したり、あるいはマップ上に気候変動によるトルネードが発生することもあるという。

 トルネードはプレイヤーや車両を吸い込み、カオスを引き起こす。新装備のウィングスーツでトルネードをうまく利用して飛ぶといったプレイも可能なほか、社内プレイテストではスナイパーに狙われて釘付けにされていたシチュエーションで、トルネードがふっ飛ばした車両が敵スナイパーの頭上から落下して死亡、というミラクルも起こったとか。

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ウィングスーツは、あるスペシャリストの固有装備とされる。

開発インタビュー「サンドボックスのカオスな楽しみとリアリズムのバランス」「マップの進化」編

――バトルフィールドらしいカオスなシチュエーションを生み出すサンドボックスなゲームプレイというのがひとつのキーワードだと思うのですが、いわゆる“リアリズム”とどういうバランスを取っているのでしょうか?

ダニエル・ベルリンバトルフィールドについて語る時によく言うんですが、我々としてはこのゲームをリアルに感じられる、地に足のついたミリタリーのファンタジーと感じられるものにしたいわけです。今回の現代よりの設定はそれを可能にするとともに(現実に必ずしもとらわれない)クリエイティブで楽しい表現にも踏み出せる。

 ゲームプレイ上の点で言うと、「あー戦車欲しいな」とか思いますよね? それが今作では、そう思ったらタブレットを取り出して重戦車を選択して「じゃあここに出そう」とやればパラシュートであなたの隣に降ってくるんで乗り込めばいい。こういった(無茶のできる)サンドボックスな楽しみも大事なんです。

 そんな感じに、今回は世界設定は2042年の世界のファンタジーとしてのもっともらしさを維持しつつ、こういった楽しいことができるものとなっています。

――タブレットについてもっと詳しく教えて下さい。戦場がより大きくなって攻略目標なども増えたわけですが、タブレットにその辺りの戦況を把握できる機能はあるのでしょうか?

ダニエル・ベルリンタブレットはあくまで車両を呼び出すためのツールで、マップとは別のものです。なのでマップについてお答えするとしましょう。

 マップからは戦場の状態を知ることができます。アワーグラスマップでマップを表示したとしましょう。「よし、ここにスタジアムがあるな」と確認します。スタジアムはセクターのひとつで、そこには複数の攻略目標があります。なのでスタジアムを占拠するには単にひとつのフラッグを取りに行くのではなく、スタジアムの中のすべてのフラッグを取らないといけない。そうすることでテリトリーを自軍のものにできるわけです。

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砂嵐に襲われる、カタールを舞台にしたアワーグラスマップ。左に見えるスタジアムだけでも複数の攻略目標を持つという。

ダニエル・ベルリンそれで出撃画面のマップで戦況を見ながら仲間と「接近戦やりたいから、とりあえずこのスペシャリストとこの武器持ってくわ」とか、あるいは「うーん、もっとバトルフィールドっぽいクレイジーなことやりたいな」「じゃあネオンシティの方に行こうぜ」といったことを話すでしょう。

 今回のマップのクラスター化された作りは、巨大なマップの中にいくつも小さなマップがあるようなものになっています。どんなプレイや体験をしたいのかを選べるようになっていると思います。

クラス制を発展解消し、スペシャリスト制を採用

 バトルフィールドシリーズでは伝統的に突撃兵や衛生兵などの“クラス”制が採用されてきたが、今作では固有装備などを持つ“スペシャリスト”を選択して出撃する形となる。

 それぞれのスペシャリストは依然として各クラスに属しているものの、それはカテゴリー分け的な意味合いにとどまっており、各スペシャリストのプレイスタイルは固有装備や固有能力によって定義づけられる形となっている。

 なお、基本的に銃などはどのスペシャリストでも選択可能になっており、プライマリー(メイン)のガジェットが固有装備で、あとの銃やグレネードや2番目のガジェット(弾薬箱、ロケットランチャーなどが該当)は任意に組み合わせてロードアウト(出撃時の装備)を組めるという。

 ローンチ段階では10のスペシャリストが登場予定で、今回は4人が紹介された。また動画などに登場しているウィングスーツも(恐らくまだ未公開の)スペシャリストに紐付いた装備になるという。

  • キャスパー(偵察兵、南アフリカ) チームに情報を提供し、逆に敵チームの妨害を担当するスペシャリスト。
    • 固有装備:OV-P リーコンドローン 飛行ドローンを飛ばして発見した敵の場所を自身と仲間にマークする。
      • ホバリングさせておくこともでき、自分が襲撃しに行くあいだ自動で目標を検出させるといったこともできる
      • EMPダーツで電子機器の妨害なども可能
    • 固有能力:ムーブメントセンサー 接近する脅威を検出すると画面上に警告を出す
  • ウェブスター・マッケイ(突撃兵、カナダ) 前線での移動に長けたスペシャリスト。
    • 固有装備:グラップリングフック フックを射出し、高所などに移動できる
    • 固有能力:ニンブル ADS(照準)時やジップライン使用時に機敏に動ける
  • マリア・ファルク(援護兵、ドイツ) チームメートの支援や回復に長けたスペシャリスト。
    • 固有装備:S21 SYRETTE PISTOL 特殊銃で離れた所から回復・蘇生可能
    • 固有能力:コンバットサージョン 蘇生時に体力全回復できる
  • ボリス(工兵、ロシア) エリアの支配と迎撃体制の構築に長けたスペシャリスト。
    • 固有装備:SG-36 セントリーシステム 自動的に敵や敵車両を検出し交戦する自動機銃を設置できる
      • 自動機銃はEMP攻撃で排除されてしまうので警戒が必要
    • 固有能力:セントリーオペレーター 自動機銃のそばにいることで効率性を上げ、標的をより早くターゲットし、またスポッティングする
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戦場でリアルタイムに銃のアタッチメント交換やビークル召喚が可能に

 そして本作では、戦場にいながらにして銃のアタッチメント交換が可能に。エレベーターでの移動中や物陰に隠れた際などにスコープ、バレル(銃身)、アンダーバレルアタッチメント、マガジンなどを変更し、戦況に対応できるのだ。

 またビークル(搭乗兵器)については、どのプレイヤーもタブレット経由で車両の呼び出しが可能に。指定した場所にパラシュート投下できるという(こもっている敵の上目掛けて落とすといったプレイもできるらしい)。

 そしてビークルの方向性としては、対空兵器、スポッター、そしてロケットランチャーやグレネードやミニガンなどの銃座といったすべてのシートの役割が高まり、よりシートが埋まっているとより効率的に戦えるという設計を目指しているという。中には地雷を投下して追跡してくる敵車両を妨害するといったものもあるそう。

 航空機系のビークルについては「スペースが大きいので(狭い)水槽の中を飛んでいるような感覚はなくなるはずだ」とのコメントもあり、全般的に大きくなったマップでのプレイ感が気になるところだ。

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開発インタビュー:「スペシャリスト」「ビークル」編

――さまざまなスペシャリストが登場して外見のカスタマイズなどもあるそうですが、外見から察知することはできるのでしょうか? 例えば『Apex Legends』で敵を視認して「あそこにパスファインダーがいたからグラップリングフック使ってまわってくるかもな」と予測するように、「マッケイがいるからグラップリングフックで上がってくるかも」と警戒できるでしょうか?

ダニエル・ベルリンいまのタイミングではまだその辺のシステムの細かいところをお話できないのですが、過去作でそうだったように「あっちから突撃兵来たわ」とか「斥候兵来てるね」といった判断をしたいのは明らかです。どうやっているかはともかく、そういった状況判断は我々にとっても重要、という事は言えると思います。

――ビークルの呼び出しに関して、例えば配信者がネタで敵スナイパーに戦車を落とそうとして10台くらい無駄にするのを防ぐようなシステムはありますか?

ダニエル・ベルリンまず、サンドボックスな作りを志向しているので「いや、そのプレイヤーに戦車落とせません」といったことはしたくありません。できることはできるべきというのが基本的な考えです。

 その上で、誰かがひとりで全部のビークルを無駄にしないようなシステム上のバランスは考えています。具体的にどうするかはまだ言えませんが、マーケティングキャンペーンが進むに連れて触れていくことになるでしょう。

――アジア系のスペシャリストはいますかね?

ダニエル・ベルリン今日発表した以外のスペシャリストについては話せません(笑)。でもスペシャリストを作る過程では、それぞれの背景とゲームプレイの双方で多様性を持とうとやってきました。なのでそういったものになっている、ということは覚えておいてください。

 “Non-Pats”という設定はこの点で強いものとなっています。彼らは破綻してしまった世界中のさまざまな国からそれぞれの事情で集ってきて、生存のための席を確保しようとしている人々です。

――ちなみにあなたが好きなスペシャリストは?

ダニエル・ベルリンあくまで今日お見せした4人の中でということになりますが、キャスパーがすごい好きですね。ギリースーツを着込んだ見た目がめちゃくちゃカッコいいですから。

 (固有装備の)リーコンドローンの最新版もいいです。『バトルフィールド4』みたいに飛び回って敵を発見するだけでなく、EMPダーツで妨害することもできる。ボリスのタレットのいいカウンターになります。

 それだけでなく、ホバリング状態で監視させておくこともできる。スナイパーをやるとして、まずはマニュアル操作で飛んで「あぁ、そことそことそこにいるのね」とマーキングして、ドローン操作から離れてライフルを取り出して動いてポジションを確保する。その間もドローンは飛んでいて監視を続けてくれます。

 まぁ相手はドローンを撃って落とすというカウンターが可能なわけですが……それはバトルフィールドでよくあるじゃんけんのような関係です。ガジェットは今回いい具合に進化させられて楽しくなっている部分だと思います。

今後OBTの予定も。ローンチ後のアップデートは有料/無料のバトルパス制を採用

 ローンチ後のコンテンツアップデートに関して、シリーズでは有料DLC販売やシーズンパスなど、さまざまな施策を採用してきた。

 そして本作では、シーズンごとのバトルパス制を採用し、各シーズンでは無料パスと有料パスを提供する。4シーズンにわたって4人の追加スペシャリストと新マップ、そして各種カスタマイズなどが提供予定となっており、マップ等については無料パスでも入手可能とのこと。

 なお発売にかけての予定としては、まず7月上旬に欧米の『バトルフィールド』コミュニティのコアプレイヤー向けのテクニカルテストが予定されており、続けて現地7月22日のEA PlayでDICE EAによるモードを公開予定。そしてHazard Zoneの公開とオープンβテストをローンチ前に実施予定となっている。

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エレクトロニック・アーツの定額サービスEA Playでは、オープンβテストへのアーリーアクセスや製品ローンチ1週間前の10時間の試遊権がつく。

開発インタビュー:「有料/無料バトルパスの違いは?」「全貌が見えるのはまだこれから」編

――バトルパス制を採用するとのことですが、追加のスペシャリストやマップは無料でも入手可能ですか?

ダニエル・ベルリン運営型のゲームとして、今回のローンチ後のサービスではバトルパス制を採用します。無料版のバトルパスでは武器・ガジェット・スペシャリストといったものがアンロック可能で(※ここでは回答に含まれていないが新マップも入手可能)、有料バトルパスではそれらに加えて、コスメティックス(外見用のカスタマイズアイテム)など戦場で自分らしさを表現したい人向けのものが手に入るという形になっています。

――一応聞いてみたいのですが、海戦は……。

ダニエル・ベルリンははは、繰り返しになりますが、今日お見せした以外のことはお話できません(笑)。でもひとつお伝えしておきたいのは、本作は本当にデカいゲームだということです。これはまさに次世代のバトルフィールドです。

 まだお見せしたのはAll-Out Warfareの部分にすぎません。その中のコンクエストとブレークスルーの話をしました。10のスペシャリストのうち4人を発表しました。4シーズンで4人さらに追加するということもお話しました。でも(All-Out Warfare以外の)残り2つの要素についてはまだ概要を話してもいないわけです。

 そこにはHazard Zoneがあります。まぁ言いたくてもどんなものかは言えないですが。そしてDICE LAが長年のファンのために作っているものがあります。まずはEA Play Liveでの発表をお待ち下さい。

ダニエル・ベルリン

『バトルフィールド2042』デザインディレクター。ゲームデザイナーとしてシリーズには4から参加している。

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