モバイル動画ストリーミングベンチャーのQuibiが事業を停止する。そして短編動画配信サービスの提供を終了する時期がおおよそ明らかになった。Quibiは米国時間10月22日に公開した顧客サポート記事の中で、「2020年12月1日頃」配信を終了する予定であることを明らかにした。
提供:Sarah Tew/CNET
Quibiは、「エンターテインメントを届ける機会を与えてくれた」ことについて顧客に謝意を示し、サービス終了に関する質問はすべて、help@quibi.comに問い合わせてほしいとしている。また、サービス終了後にQuibiのコンテンツがどのようになるかは未定だとし、最新情報はTwitterで「#Quibi」をフォローするよう促した。
21日には、Quibiがサービス開始からから6カ月あまりで終了する可能性があると報じられていた。Quibiは、主にモバイルにフォーカスした動画サービスに向け、投資家から17億5000万ドル(約1800億円)を調達し、ハリウッドのスタジオなどの支援を得ていた。
Quibiは、Dreamworks Animationの共同創業者Jeffrey Katzenberg氏が立ち上げ、eBayやHewlett-Packardの最高経営責任者(CEO)を歴任したMeg Whitman氏がCEOを務めた。両氏は共同でメッセージを公開している。同社は、数多くのスターが出演する番組をスマートフォンなど携帯端末のみで視聴可能な1エピソード10分以下の形式で提供するという型破りな戦略で、「Netflix」「Disney+」「Apple TV+」「Peacock」「HBO Max」など多数の競合サービスがひしめき合う米ストリーミング市場で、最高の結果をもたらす領域を見つけようとしていた。しかし、成功しなかったと両氏は述べている。
同社は、「Quibiは大きな構想であり、われわれは成功させることを誰よりも望んでいた」とし、「われわれが失敗したのは、試さなかったからではない。自分たちの前にあるすべての選択肢を検討し、万策尽きてしまった」と説明した。また、「戦うことなくこの構想をあきらめたわけではない」ことを知ってほしいとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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