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Tuesday, December 8, 2020

五方色絵画・ドローイングで出会う「白南準」 - 東亜日報


「今年初め、米ロサンゼルスのフリーズアートフェアに行ったら、白南準(ぺク・ナムジュン)の作品が国内よりはるかに高い価値を認められていました」

3日から「白南準」展を開いているリアンギャラリー・ソウルのアン・ヘリョン代表の言葉だ。アン代表は、「ビデオアートを始めた白南準は、ポップアートの創始者アンディ・ウォーホルほど重要な作家なのに、いざ、わたしたちはまだ彼のことをよく知らないのが残念だ」と話した。

白南準(1932〜2006)の作品27点を一堂に集めた今回の展示は、平面作品の比重が相対的に多い。キャンバス絵画が6点、版画が10点だ。テレビの調整画面のような五方色の背景の上に絵を描いた「無題」(1994年)や彫刻作品を基にした版画「進化、革命、決意」(1989年)などが見られる 絵画作品では漢字、ハングル、ローマ字などの文字活用が目立つ。

アン代表は、「インスタレーション作品より所蔵しやすい絵画作品が、海外でも人気だ」とし、「漢字とハングルが面白い要素として考えられることもある」と語った。

もちろん、白南準のビデオ彫刻も見られる。展示場の地下に設置された「ボルタ」は、アン代表が25年間所蔵している作品だ。

「『ボルタ』は、ジェームズ・コーハンギャラリーから購入後、ずっと家の食卓の横に置いた作品です。白南準さんが大好きで、彼がこの世を去った日、自分の作品の灯りをすべて消してから灯す『追悼式』も行いました。ボルタは個人的な愛着が多く、販売しないつもりです」

ギャラリストになる前までコレクターだった彼女は、2007年、ギャラリーの開館前から白南準のインスタレーション作品だけで9点を持っていた。アン代表は、「本当のコレクターなら、美術史的にすでに存在感が確固としている白南準の作品1点は所蔵すべきだ」と話した。

氏は、「国内コレクターらはとりわけ、故障などの話題に敏感に反応している」とし、「大胆なことが必要だ」と注文した。

「米国の作家・ダン・フレヴィン作品も、蛍光灯が割れたり寿命が尽きれば現地で注文して変えなければならないんです。私も直接やってみたことがあるのでよく分かります。ネオンや蛍光灯よりも寿命の長いブラウン管を、今は少し恐れずに済むのではないですか?」

展示は来年1月16日まで。

金民 kimmin@donga.com

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