「Xbox Series X」の見た目が“高級冷蔵庫”だとしたら、「プレイステーション 5(PS5)」は安っぽいモデムのような見た目である。でも、それがどうした? 重要なのはゲームの面白さだろう。
前世代の「プレイステーション 4(PS4)」は、この点において「Xbox One」を圧倒していた。そしていまも、少なくとも発売開始時点では、PS5が素晴らしいラインナップで圧倒的なリードを果たしている(もっとも、Xboxが本気で応戦したことはないのだが)。
さて、ここではソニーが「ローンチウィンドウ」と呼ぶ初期ラインナップのなかから、おすすめのゲームを紹介しよう。ただし、このローンチウィンドウの定義は非常に曖昧で、ローンチと言いながら2021年の夏ごろまでに発表されるタイトルを指すようである。
Demon’s Souls
高難易度でプレイしがいのあるフロム・ソフトウェアのRPGシリーズ第1作が、PS5向けにリメイクされた。急ごしらえでバグの多かった「DARK SOULS REMASTERED」とは違い、実に魅力的な真の次世代ゲームとなっている。今回のリメイクでは作品がいちからつくり直されているが、これは朗報と言える。なぜなら、初代Demon’s Soulsに見られた遊びづらさの原因のひとつは、設計上の選択ミスにあったからだ。10年前には魅力的だったかもしれない設計も、いまではアップデートが必要となっていた。とりわけ素晴らしいのは、敵との闘いやプレイヤー同士の対戦が以前よりスムーズになったことだ。マストバイである。
The Pathless
「The Pathless」は、ソニーが20年6月のPS5発表時に紹介した27タイトルのなかで目立つものではなかった(公平を期すためにいえば、ほかの多くのSFタイトルも似たようなものである)。しかし、これはThe Pathlessにとって不当な扱いだった。本作は、特筆する価値のあるいいローンチタイトルだからだ。プレイヤーは弓矢を使いこなすハンターとして、絵画のように美しい世界で呪いを解くべく奔走する。しかも、この偉業を地図を使わずに成し遂げなければならないのだ。間違いなく「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の影響を受けているが、それは問題ではないだろう。
Marvel’s Spider-Man: Miles Morales
2018年にリリースされた「Marvel’s Spider-Man(スパイダーマン)」は大ヒットを記録し、PS4の人気タイトルのひとつとなった。クモの糸を使って高層ビルの間を飛び回るゲームが、面白くならないわけがない。シリーズ最新作である本作は、新しいストーリーと、新しいクエストが加わった巨大なダウンロードコンテンツのようなものだ。プレイヤーは、ピーター・パーカーの訓練を受けた新たなスパイダーマン、マイルズ・モラレスとしてゲームをプレイする。パーカーはガールフレンドに会うために海外を旅しているので、モラレスはひとりで邪悪な発明家のティンカラーからニューヨークの街を守らなければならない。
ラチェット&クランク パラレル・トラブル
「ラチェット&クランク」シリーズは、プレイステーションの定番ゲームなので、ローンチタイトルとして登場するのも当たり前だ。開発元のインソムニアック・ゲームズが1作目から本作までで達成したグラフィックの向上は、目を見張るものがある(7年も経っているので当然と言えば当然だが)。本作では、テレビアニメ「リック・アンド・モーティ」のような可愛らしいコンビが、時空の大きな裂け目を通って異星人が溢れる世界に飛び込み、派手に武器を撃ちまくりながら戦う。発売日は未定だが、2021年の早い時期にリリースされるようだ。
Bugsnax
「Bugsnax」は、奇妙だが魅力的な冒険パズルゲームだ。イギリスのインディーポップバンド、Kero Kero Bonito(ケロケロボニト)が作曲したテーマソングを耳にしたことがある人もいるかもしれない。プレイヤーは、ジャーナリストとしてSnaktooth島を探検する。そして、ゲームならではの奇妙かつ幻想的な世界で、体の半分が虫で、半分がスナックでできているTacroachやWeenywormといった生き物を見つけ、捕まえていくのだ。最終的な目標はBugsnaxを捕まえることで、そのためにケチャップでおびき出すなど、さまざまなチャレンジをすることになる。開発元が認めている通り「ポケモンスナップ」の影響を受けていることは明らかだが、Bugsnaxを捕まえるという使命の裏には深い物語も隠されている。ぜひプレイしてみてほしい。
ASTRO’s PLAYROOM
本作はPS5にプリインストールされているミニゲームで、お察しの通りPS5の革新的な機能を体験してもらうためのタイトルである。プレイヤーは「DualSense」コントローラーを使って、ロボットのASTRO(アストロ)を操作する。船を操縦しているときに、ハプティック・フィードバックや新しいアダプティヴ・トリガーといった機能を体感できるのはとても楽しい。さらにプレイヤーは、ゲームをしながらプレイステーションの歴史を振り返ることができる。過去のプレイステーションのさまざまな時代を思い起こさせる仕掛けが、各ゲームのあちこちに仕掛けられているのだ。PS5を手に入れた日にプレイするには最適なミニゲームと言える。
※『WIRED』によるゲームの関連記事はこちら。プレイステーションの関連記事はこちら。
INFORMATION
限定イヴェントにも参加できるWIRED日本版「メンバーシップ」会員募集中!
次の10年を見通すためのインサイト(洞察)が詰まった選りすぐりのロングリード(長編)を、週替わりのテーマに合わせてお届けする会員サーヴィス「WIRED SZ メンバーシップ」。限定イヴェントへの参加も可能な刺激に満ちたサーヴィスは、1週間の無料トライアルを実施中!詳細はこちら
からの記事と詳細 ( 「プレイステーション 5」を手に入れたら最初に遊ぶべき! 注目のPS5ゲーム6選 - WIRED.jp )
https://ift.tt/2X8qbZg
科学&テクノロジー
No comments:
Post a Comment