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Wednesday, August 25, 2021

『Forza Horizon 5』開発者QA。オープンワールドも収録台数も過去最大規模 - Engadget日本版

juraganluempang.blogspot.com
Forza Horizon 5

Microsoft / Playground Games

ゲームイベント Gamescom 2021で、マイクロソフトはオープンワールド・ドライブゲーム最新作『Forza Horizon 5』の新情報を一挙に公開しました。

発表されたのは、今作の看板となる2台のカバーカー『メルセデスAMG One』『2021 フォード・ブロンコ バッドランズ』、オープニングを含む冒頭8分のゲームプレイ動画、そして新たなホライゾン・フェスティバルの舞台であるオープンワールド・メキシコの作り込みについて、特別デザインの限定版Xboxワイヤレスコントローラなど。

ここではクリエイティブディレクターの Mike Brown氏 (Playground Games)がメディア向けQAセッションで答えた内容の要約をお伝えします。

11月9日に Xbox One / Xbox Series X|S / Windows PCで発売予定の『Forza Horizon 5』は、オープンワールド・ドライブゲーム Forza Horizonシリーズの最新作。

前作は英国でしたが、今作では雪山・密林・砂漠・海岸とバラエティに富んだメキシコで開催されるカーフェスティバル Horizon Festival が舞台です。

いわゆるレースゲームの Forza Motorsport シリーズに対して、オープンワールドな Horizon シリーズではサーキットや様々な地形を走って競うレース以外にも、ジャンプの飛距離を競うスタント、自動車以外のとんでもないものとレースするショーケースイベント、さまざまなタイプの自宅や別荘を購入する要素、田舎の納屋に打ち捨てられた貴重なクラシックカーを発見してレストア、訳ありタクシー業、世界中に隠されたボードを発見して割る探索、バトルロイヤルモードのエリミネーター等々、クルマを使った遊びと複数のストーリーラインが詰め込まれていることが特徴です。

Forza Horizon 5 開発者QAセッション

回答は Playground GamesのForza Horizon 5クリエイティブ・ディレクター Mike Brown氏。

新しいレースタイプについて

新しいレースアクティビティは多数用意している。たとえばPlayground Gamesのオフィスでよくプレイしているのは「ホライゾンツアー」。手間を極力少なくした協力プレイで、少人数のグループに参加して、Drivatar (AI)のチームとチャンピオンシップを競う。始めやすさ、リラックスして楽しめることを重視したモード。

オフロードはオフロード向きのクルマで走るもの?ハイパーカーでジャングルを走れる?

ハイパーカーでオフロードを楽しむのもまったく自由。オフロード向きのクルマはもちろんある。適宜アクセシブルにはしているが、ハンドリングは路面の種類や状態も含めてシミュレーションで決定している。たとえば今作カバーカーのひとつフォード・ブロンコ バッドランズ2021のようなクルマはジャングルを含む悪路に向くし、AMB Oneは舗装道路のほうが向いている。

Xbox Series X|S向けの開発について。Forza Motorsportシリーズの Turn 10とのやりとりは?

クリエイターとして言えば、Xbox Series X|Sでの開発は素晴らしい体験だった。あらゆるものを詰め込んで、見た目も手触りも細部まで非常にリアルな世界を構築できた。

Playground Gamesのほぼすべての技術はTurn 10とのパートナーシップに基づいており、最新の技術も共有してる。開発した技術はどちらのゲームにも役立てられる。

Forza Horizon 5

Microsoft / Playground Games

前作で導入された新ルール「エリミネーター」に何か変更は?(いわゆるバトロワのような、次々と変わる目的地を一斉に目指し下位が脱落してゆく生き残りモード)

エリミネーターは健在。システムにも多少手を加えたが、今回の大きな違いは最初からエリミネーターを考慮してマップを作れたこと。エリミネーターはFH4の発売から1年後に追加したモードだったが、今回は世界を構築する時点でエリミネーターを考慮できた。たとえば最終ゾーンが火山の火口になるなど。

メキシコを再現する上での苦労は

シリーズ史上最大の規模。砂漠やジャングルといったバイオームを11種も用意したことは難しいチャレンジだった。ある線で急に切り替わるのではなく、多様な植生や路面などそれぞれが自然に溶け合うようにするのも大変だった。

すでに公開されたファリド・ルエダの壁画のほかに、メキシコの文化や芸術を伝える要素は

壁画のアーティストは7人。メキシコのミュージシャンから新曲・ライセンス曲含む楽曲提供。メキシコ人の俳優やライターも参加して、本物のメキシコを伝えるようにした。メキシコをベースにした調査チームもいる。

季節の要素は

今作でも季節はある。毎週変わるのもFH4と同じ。乾季と雨季など、英国とはかなり違う。季節は引き続き重要な要素。

物理演算について

前作FH4でも十分に精密なハンドリングモデルを使っていたが、そこから物理モデルを大幅に強化。前作から3年開いたことで物理シミュレーションにも時間を掛けられた。特にサスペンションの挙動シミュレーションを強化。前作よりずっと実車に近くに近くなった。

シミュレーションがリアルになるとドライブが難しくなると思いがちだが、実際には挙動を把握しやすく、走りやすくなった。高速走行中のブレーキ挙動もより正確になった。

収録車数について

現時点で正確な数字は出せないが、数百台。発売時の収録台数は過去のどのタイトルより多い。来週以降、新しい車両を公開してゆく。

Forza Horizon 5

Microsoft / Playground Games

泥の挙動は?どれくらい跳ねる?

泥は何種類も用意しており、はね方も違う。大きく変形する3Dの分厚い泥もあれば、轍が残るだけの薄い泥もある。

カバーカーについて

ひとつはAMG One。メルセデスがF1技術を公道走行可な車両に導入したハイパーカー。(編注:約3億円)。

ゲームの新機能として、スイッチで切り替えられるドライブモードがある。多くのクルマには、排気量が増えてハンドリングも変わるスポーツモードがあるなど。AMG Oneの場合は実車同様、車体各所のフラップが開きウィングが立ち上がるなど、変形してパフォーマンスが大きく変わる。

もう一台は2021フォード・ブロンコ バッドランズ。今年もっとも注目のSUVで、ジャングルや荒野を走るに最適な一台。

Forza Horizon 5

Microsoft / Playground Games

メキシコをゲームで描くにあたって、ステレオタイプを避けるよう意識したか。実際に取材したのか

文化を描くことについては真剣に取り組み、ステレオタイプに陥らないよう気をつけた。幸い開発期間が3年あったので、COVIDで旅行できなくなる前に何度も直接取材できた。

またその過程で現地の多くの識者と知り合い、直接訪問できなくなったあとも意見を仰げた。写真家やガイド、音響チームなど、現地の優秀なスタッフと常にリモートでやりとりして、必要に応じて写真、動画、音声を送ってもらい、実物を調べて開発できた。

たとえばバイオームごとに異なる環境音など。メキシコの脚本家や文化コンサルタントに相談して、メキシコに対する固定観念を助長しないよう気をつけた。実際にメキシコのプレーヤーが遊ぶときに、本物のメキシコだと思ってもらえるように、真剣に愛情を持って作られたことが伝わるように。

グラフィックでFH4から進歩したところは? Xbox Series X|Sについて。

Xbox Series X|Sではアセット、照明、陰影すべての品質が向上。(ガレージでクルマを鑑賞するモードの)フォルツァビスタにはレイトレーシングを導入。

Series XとSについては、Xは4K、Sは1080p解像度になることを除けば、グラフィック品質についてはほぼ同じになるはず。Sでもレイトレがある。

Forza Horizon 5

Microsoft / Playground Games

COVIDによる障害は

世界中の人が影響を受ける中で、ゲーム開発が一番大変でしたというつもりはない。われわれはもとから問題解決が得意な人間が集まったチームなので、手元にあるものでリモート開発環境を整え、問題があるたびに解決できた。

レースゲームのファン以外にとっての魅力。ジャンルの固定ファン以外の優先度は

とても嬉しい質問。Forza Horizon 5はオープンワールド・ドライビングゲームなので、たくさんのレースが詰め込まれているが、実はレースしたくないプレーヤーでも大丈夫。冒頭にショーケースイベントをひとつやる必要があるが、それ以降はレースにまったく参加しなくても遊べ、ゲームを進行できる。

世界を探索してボードを発見したり、スタントに参加したり、レース以外のアクティビティでメインストーリーを進められる。他のオープンワールドゲームから多くの要素を学んだ。

E3動画で公開されたクリエイティブモードのイベントラボについて。スタジアム以外の場所にもコースを組んだりできる?

スタジアムは障害物のない空白のカンバスとして用意した場所。それ以外でもあらゆる場所に自前のコースや建築物、ゲームを構築できる。場所によっては見物人がいるなど、見えない当たり判定があって、設置が難しいエリアもあるが。原則どこにでもイベントラボのツールは使える。

イベントラボはただコースや障害物を設置するだけでなく、高度な制御ができるルールエディタでもある。スクリプト言語といった大げさだが、実際に開発者がゲームを作るためのツールが元になっている。

このフラグが立ったらこうするというルールの組み合わせで記述する。障害物を壊したら、誰かを追い抜いたら、等のフラグで、メッセージを表示する、音を再生する、車をジャンプさせる、ボーナスを与える等々。コミュニティがどんなものを作るか、開発者からも想像がつかない。とても楽しみ。

過去のゲームから学んで、Forza Horizon 5に活かしたことは?

過去から学んで大幅に進化したのはキャンペーン。どんな風にゲームを進めるか、プレーヤーに広い自由を与えつつ、同時に常に目標ややることを提示して選べるようにする。FH4に学んだ点。今作ではさらにゲーム全体の進行や進み方が分かりやすくなっている。

Xboxワイヤレスコントローラに Forza Horizon 5 限定版、半透明+振動モーターまで特別デザイン

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