みなさん、こんにちは!えむけん(@BinaryMkent)です。
過去最大級の下落、その後の特大リバウンドと、連日すさまじいボラが続いておりますが、直近に急落を見せてしまっているため、安易なショートも難しく、動きづらい地合いが続いていますね。
一見、ボラが大きいためその分利益もガッポリ狙えそうな状況ではありますが、仮想通貨だけでなく、金融市場全体が混沌としておりますので、利益は二の次で、常にリスクを想定した立ち回りを最優先すべきですね。
ということで、今回もチャート分析やドミナンス推移、資金循環などを元に、今後の仮想通貨市場で注目しておくべき点についてお話しさせていただこうと思います。ぜひ、最後までお付き合いください!
それでは早速、BTCの分析から進めていきましょう。
BTCチャートの分析
BTCチャート(長期)
こちらが、現在のBTC(日足)になります。まずは、ここまでの流れをおさらいしてみましょう。
昨年の7月から続いていた下降チャネル(黄)でしたが、年始にこれを大きく上抜け、再度11000ドルに迫る上昇を見せました。しかしその後、押し目を作ることができず、逆三尊形成失敗により、一時4000ドルを割り込むまでの下落を見せました。
そして現在、このチャネル下限接触以降、再度大きなリバウンドを見せ、現在6700ドル周辺にて推移しております。この6700ドル周辺は下落チャネル(黄)だけでなく、過去に何度も大きな転換点となっている重要な価格帯ですね。
恐らく、急激な下落、その後のリバウンドにあたりますから、純粋な戻り売りに利食い売りなども重なり、長期時間軸では再度売りムードに展開が進むと思われます。
では、次に中期足(4時間足)を元に、より細かな動きを見ていきましょう。
BTCチャート(中期)
こちらが中期チャート(4時間足)になります。
直近のリバウンドを見ると、一応チャネルを形成して上昇してはいるものの、「安定的上昇」とはいいがたい推移をしていますね。
先ほどお話しした6700ドルの抵抗帯と下降チャネル(黄)、さらに現在の不安定な上昇を踏まえると、買いポジを持っている人からすれば利食いに傾く見込みも高く、日足分析と同様、売り優勢といった目線でよいかと思います。
では、これらを元に現状から考えられる今後のシナリオ、その考察に移りましょう。
BTCチャートの総評
さて、それではBTCチャートについてまとめていきましょう。今回想定されるシナリオはざっくり2通りです。
- 黄色チャネル上抜け(緑)
⇒8600ドル周辺まで上昇 - 黄色チャネルにて反発(白)
⇒6000ドル周辺まで下落
現状から考えられるシナリオとしては、以上2通りでしょう。
やはり、直近に大きなリバウンドを見せているとはいえ、それ以上に大きな下落を見せているため、様子見状態のトレーダーも多く、ここから再度買い優勢に傾くにはまだまだ時間がかかるのではないでしょうか?
そのため、個人的には白シナリオのように戻り売り優勢となる可能性が高く、その後も直近安値を割り込むことなく、しばらくはチャネル内にて様子見が続くのでは?と見ています。
では、次にアルト市場を分析していきましょう。
ドミナンス分析
ドミナンスチャートに関しては、「Trading View」を参考することにしております。(外部リンク:https://jp.tradingview.com/markets/cryptocurrencies/global-charts/)
BTCドミナンスを見てみると、2/14にドミナンス安値を付けて以降、アルトドミナンスの全体的な下落に反して、比較的安定した上昇を見せております。
それでは少し拡大して、アルトコインのドミナンス推移も踏まえて考察していきましょう。
BTC価格が下落していながらもドミナンスが上昇している不思議な状況ではありますが、こちらを見ていただければわかるよう、現状のBTCドミナンス上昇は2段階のフェーズから成り立っています。
それでは、ここまでの資金の流れをざっくり辿ってみましょう。
まず年始以降、アルトコインの軒並み上昇を背景に、資金はBTCからより利益効率の高いアルト市場へと流れていきました。これにより、BTCドミナンスは大きく下落し、その分主要アルトコインのドミナンスが軒並み上昇を見せましたね。
そしてその後、高値を迎えたアルト市場から利食い撤退が相次ぎ、資金は再度BTC・USDT(Tether)へと集中します。これが1段階目のBTCドミナンス上昇ですね。
さらにそこから、今度はBTC高値推移により利食いフェーズへと突入し、資金はBTCからUSDT(Tether)へと大きく流出し、結果としてBTC価格は大きな下落を見せました。これにより、BTCドミナンスは再度大きく下落し、反してUSDT(Tether)ドミナンスは大きな上昇を見せました。
そして現在、BTCの大きな急落を受けて、USDT(Tether)に退避していた資金が再度BTCへと戻り、これにより現在のBTCドミナンス上昇(2段階目)が発生しているものだと思われます。
つまり現状、「USDTに退避していた資金らがBTCのリバウンドを取り終えたことにより、再度USDTやfiatへと資金が抜けていく可能性がある状況」にあるわけです。
このように、現状資金循環の面から見ても、下目線優勢といった状況であり、再度チャートで黄色チャネル上抜けなどの明確な転換シグナルが発生しない限りは、新規の買いも見込めず、資金は抜けていく一方だと思われます。
総評(まとめ)
さて、それでは最後にまとめに入りましょう。
- 【BTC】黄色チャネルに注目
⇒比較的、下目線優勢な状況 - 【アルト】資金撤退傾向
⇒再度USDTへの資金撤退に警戒
過去最大級の急落後のリバウンド、とかなり手を出しずらい状態ですね。私も拾いなおした現物を全て売却し、しばらくはノーポジでの様子見となりそうです。
これだけ大きく動くのは久しぶりのことですし、今は金融市場も連日混沌としておりますから、引き続き積極的な買いが見込めない「リスクオフ」が続きそうな状況ですね。またその反面、行き過ぎた悲観により、再度大きく巻き返す可能性も…、と個人的にはかなり触りづらい印象です。
これらも踏まえ、もし仮に触るのであれば、比較的低リスクな戻り売りで様子見、戻り売りが否定されるようであれば、目線を改め、再度買えそうなシチュエーションを待つ…、といった立ち回りが最も妥当かと思います。
少し短いですが、今回は以上とさせていただきます。今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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今回のような、BTC分析やアルトコイン投資などの立ち回り方についても解説しておりますので、是非ご覧ください!(詳しくはコチラ)
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March 25, 2020 at 01:05AM
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