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Wednesday, May 6, 2020

貴重!レストアされていないフェアレディ 240ZGが販売中│コレクター必見のドキュメントの数々も - octane.jp

フェアレディといえば日産、そして日本を代表するスポーツカーである。デビュー当初はオープン2シーターモデルであったが、後に誕生したフェアレディZ (S30型)はモダンなクーペスタイルのGTカーだった。いずれも主に北米市場で大人気を獲得。今なお“ダッツン・ズィー”の愛称で多くのアメリカ人から支持されており、毎年、Zだけのオーナーイベント“ZCON”が盛大に開催されている。

オープンモデルのSRフェアレディに取って代わるかたちとなった(数ヶ月の併売期間あり)S30Zだったが、当初は経営からの指示で開発されたものではなく、業務体系を見直して再スタートを切った日産の造形課(デザイン部)の日本人デザイナーたちが少数精鋭で描いた次世代のスポーツカーデザインを元に具現化したものであった。世界に通用する格好と機能がまずありきで、アメリカ市場からの市販化の後押しもあって経営判断がくだされたのち、エンジニアが開発を始めたという面白い成り立ちのスポーツカーでもある。

S30用には基本的にL型ストレート6エンジンを搭載することに。日産車のイメージアップの起爆剤として期待した北米市場に向けてはL24型2.4リッターのSOHCエンジンが用意されたが、日本仕様はアンダーパワーの2リットルSOHCで、その代わりアメリカ向けにはない4バルブ・3キャブ・2カムのS20型2リットル直6DOHCエンジンを積んだ高性能仕様のZ432も設定されたのだ。その後3AT仕様を追加し、さらに日本向けにも2.4リッター版を積んだ240Zシリーズが設定されると、日本専売モデルの240ZGがいよいよ登場。先端の尖ったGノーズとオーバーフェンダーをもつ240ZGはたちまちZファン憧れの存在となり、ワークスレースカーのイメージも重なって、多くの個体がZG仕様やワークスフェンダー仕様へと改造された。

本物の240ZGは今やZ432と並んで日本の旧車会を代表するコレクターズアイテムになっている。1973年にもマイナーチェンジを実施し、内外装の変更と排ガス対策が取られ、240ZGとZ432の生産もここで終了。74年にはホイールベースとルーフを延長して+2シーターとした2by2モデルを追加。おりからのオイルショックや排ガス規制の影響で、この後のZはスポーツカーとしての牙を徐々に抜かれてしまい、76年に登場したS31型を持って最終モデルとなった。S30型フェアレディZは結局1978年まで生産され、およそ53万台が全世界で販売された。

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