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Friday, July 3, 2020

時価総額4000万円以上 香港在住コレクターが『遊戯王』カードで学んだ人生哲学「重要なのはチャンスをものにすること」 - 東奥日報

香港在住のコレクター・Ray Chan氏による『遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム』コレクション 画像提供/Ray Chan氏

香港在住のコレクター・Ray Chan氏による『遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム』コレクション 画像提供/Ray Chan氏

 1999年に第1弾が発売されて以来、20年以上にわたって多くの人を熱狂させている『遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム』(以下『遊戯王』カード)。ギネスブックの「世界で最も売れたトレーディングカードゲーム」に認定され、希少なカードは1枚数千万で取引されるなど、圧倒的な人気を誇っており、日本国内のみならず、海外にも多くのファンが存在する。今回、そんな『遊戯王』カードに魅せられた、香港在住のコレクター・Ray Chan氏(@raychan0210)とコンタクトを取ることに成功。日本と異なる環境のなかで、『遊戯王』カードにハマった理由や、自身のコレクションを披露してもらった。

【コレクション写真】時価2500万円?お目にかかれない幻すぎるカード『青眼の究極竜』

■カードの収集ではなく、子どもの頃の“記憶を収集”

――日本とは異なる環境のなかで、『遊戯王』カードにハマったきっかけを教えてください。

「『遊戯王』カードに初めて触れたのは、7歳の時。当時『遊戯王』は香港でも有名で、多くの子どもたち、ティーンエイジャーが、『遊戯王』カードで遊んでいました。私の第一印象は、華やかで刺激的だと思いました。クラスメイトの中には、放課後に遊んでいる人が多く、対戦を見ているときはワクワクしました」(Ray Chanさん/以下同)

――その後、どういう経緯で世界的なコレクターになられたのですか?

「子どものころにハマったのですが、その後卓球の練習に集中するために、『[Mythological Age-蘇りし魂-]というシリーズのリリース後、一度『遊戯王』カードから離れました。その後、2017年4月5日(香港の祝日)に、再び『遊戯王』カードの世界に戻りました。小学校の同級生に、『『遊戯王』カードのルールが変更になったからカードが少し安くなる』と言われたことがきっかけでした。

 私は、ほとんどのコレクターが、自分たちの子供時代のために『遊戯王』カードを収集すると思っています。私たちはカードを収集しているわけではなく、私たちの子供時代の記憶を収集しています。なので私は、『子どもの頃(の記憶)を見つけたい』と思い、その日に、香港のカード店に行って、古い『遊戯王』コレクションを買いました」

■インターネットが可能にした珠玉のコレクション3選

――現在までにどのくらいの枚数を集めていらっしゃいますか?またそこにかけた総額はどのくらいでしょうか?

「カードの実際の総数は…わかりません。(希少価値が高く高額な)ハイエンドカードや初期カードに力を入れ、これまでに1500万円以上使ってきました。 しかし、最近の『遊戯王』カードの価格は上昇を続けており、私のコレクションの合計金額は現在4000万円を超える可能性があります。

 コレクションするうえで、香港のカードストアにはハイエンドカードはなく、日本が最適な場所であるのは間違いありません。でも、最近ではオンラインショッピングでハイエンドカードを簡単に購入できるようになっています。もちろん、国から国へ出荷しなければならないので、危険が伴いますが」

――時価4000万円のコレクションのなかでも、ご自身にとって一番思い入れの深いカードはどれですか?

「私はさまざまな種類のハイエンドカードを集めましたが、それらのほとんどは私のお気に入りのコレクションです。中でもこの3つを紹介します」

T2セット(闇道化師と化したマサヒロ、髑髏の司祭ヤスシ、山岳の闘士トモヒロ)
「T2セットは私が最初に集めた賞品カードセット。2000年の第二回全国大会の1位~3位の人に贈られたものです。これらのカードは、遊戯王モンスター、優勝者の顔がミックスされた特別なデザインなんです。闇道化師と化したマサヒロと山岳の闘士トモヒロは、日本のコレクターから、髑髏の司祭ヤスシは、このセットを完成させるために、2018年に中国本土に行き購入しました。本当に遠かったです」

アクア・マドール
「アクア・マドールは、私が7歳だったころ、『青眼の白龍伝説』シリーズのパックから最初に引き出したカード。このカードにはたくさんの思い出が詰まっています。あれから17年、私も成長し、アクア・マドールの限定版を購入しました」

VジャンプAセット(女剣士カナン、地獄の裁判、13人目の埋葬者)
Bセット(エルフの剣士、深淵の冥王、タートル・タイガー)
「この2つのセットは世界で50しかない限定のもので、1999年に行われた『Vジャンプ』の懸賞の当選者のみに与えられました。2013年に日本に旅行し、中野ブロードウェイに行ったときに目にしましたが、既に高価でした。これら2つは私にとって夢のセットなので、2017年に『遊戯王』カードの世界に戻ったとき、ターゲットに設定し、ゲットしました」

――数千万円のコレクションのなかで、もっとも高価なカードはどれですか?

「私が現在持っている中で最も高価なカードは、『青眼の究極竜&ファイヤーウイングペガサス』の東京ドーム試作カードだと思います。この2枚のカードの実際の価値はわかりませんが、2,500万円を超える可能性があります。私は自分のコレクションの多くを犠牲にして、日本の親友であるコレクターから購入しました。とても感謝しています」

――これらのカードは、普段どのようにして保管されているのですか?

「自分の部屋にショーケースがあるので、最もお気に入りのコレクションをすべてそこに入れ、残りのコレクションは電子の防湿ケースに保管しています。片付けのために部屋に行かない限り、私はその部屋の照明もつけません。毎日、エアコンもつけています」

■世界中のコレクターと経験を共有できることが魅力

――『遊戯王』カードはなぜ、Ray Chanさんをはじめ、世界中の人々を魅了していると思いますか?

「『遊戯王カード』は、日本語をはじめ、英語、中国語、スペイン語、フランス語など、多くのバージョンがあることが要因の一つだと思います。そして、1999年から2003年にかけて多くの子どもたちが集めており、その世代が成長して仕事を始めるようになった今日、『遊戯王』カード市場がとても熱くなっているのだと思います。

 『遊戯王』カードのコレクターは世界中にいます。私の親友の1人・ケイをはじめ、日本、中国、台湾、米国、シンガポールなど世界中でたくさんのコレクターに会いました。『遊戯王』カードのおかげで、私たちはグループ化し、インターネットを通じて、経験を共有できるということも魅力の一つだと思います」

――『遊戯王』カードから学んだことはどんなことですか?

「私が『遊戯王』カードから学んだ最も重要なことは『チャンスをものにする』ことだと思います。たまにチャンスに遭遇することがあっても、ものにできないと後悔してしまいます。チャンスは二度と戻らない。

 2018年、私は自分のお金のほとんどを遊戯王コレクションに費やしており、余ったお金はあまりありませんでしたが、突然、友人の一人が『『エビルナイトドラゴン』を売りたい』と言ってきました。本当に短時間で決断しなければなりませんでしたが、幸いにも私はそのカードを購入しました。このチャンスを逃すと“コレクションの旅”で、このカードを入手できない可能性がありました。この経験のおかげで、今では、自分のキャリアや日常生活の中で本当に速く決断することができるようになりました。

 また、コレクターとして他の人よりも一生懸命働き、より多くの時間を費やせば、すべての目標や夢を達成できると信じています。『最善を尽くし、残りは神が行う』は私の人生の哲学の1つです」

――カードコレクターとしての大きな夢は何ですか?

「『遊戯王』カードコレクターとして、将来『東京ドームセット』を完成させたいと思っています。このセットは、子ども時代の重要で思い出に満ちており、いつか夢を実現することができると信じています」

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July 03, 2020 at 04:40PM
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