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Tuesday, September 1, 2020

アールヌーヴォーに感化されたデザインが美しい。「ラ・メール・プラール」のコレクター缶(本がすき。) - yahoo.co.jp

お菓子の缶。それは私たちの暮らしのいちばん身近にある“芸術品”。ただお菓子を入れて売っているのではなく、中には思わぬ名画が使われていたり、著名なデザイナーが手がけていたりするのです。お菓子の缶を集めて40年以上。フードジャーナリストのわたくしこと中田ぷうが、知れば知るほど奥深い“お菓子の缶”の世界へご案内します。

創業130年を越える、“モン・サン=ミッシェル”を代表するビスケットメーカー

「ラ・メール・プラール」は、フランス・ノルマンディー地方の““モン・サン=ミッシェル”“を代表とするビスケットメーカー。 創業は1888年にまでさかのぼります。缶にも描かれている女性、アネット・プラールが夫であるヴィクトル・プラール氏とともに1888年“モン・サン=ミッシェル”を訪れる巡礼者たちのために宿屋を開業。アネットは、長旅で疲れきった巡礼者たちのため、栄養価が高く、ボリュームのある食事を提供するようになります。中でも有名だったのはオムレツ。このオムレツのレシピは現在も受け継がれ、「ラ・メール・プラール東京」のレストラン(東京・丸の内)でいただくことができます。 そんな料理上手なアネットは、現在のように流通もままならない離れ小島の“モン・サン=ミッシェル”で700種類ものレシピを生み出します。そのレシピの1つにあったのが、このビスケットのレシピだったんですね。 一世紀以上に渡り、“アネットのビスケット”は“モン・サン=ミッシェル”のプラールの宿屋でしか食べられませんでしたが、多くの要望を経て、現在では国内外で楽しめるようになりました。現在では国内外でこのビスケットを楽しむことができるようになりました。 さまざまな料理で温かく巡礼者をもてなしたアネット。いつしか“モン・サン=ミッシェル”の宿屋兼レストランの名物マダムとなり、人々はアネットを讃え「ラ・メール・プラール(プラールおばさん)」と呼ぶようになり、これが現在も残る社名になっています。

アール・ヌーヴォーの流れを汲んだ美しきデザイン

「ラ・メール・プラール」に限らず、ヨーロッパでお菓子というのは大抵、ビニール袋や紙袋に入って売られています。何しろ日常的に食べるものなので、いちいち缶に入っていてはコストもかかるし、無駄な缶がたまっていくばかりです。なので缶入りのビスケットやクッキーは土産ものやギフト用、何かの記念で作ることが多いといいます。 「ラ・メール・プラール」も宿屋の開業120周年にあたる2008年にはじめてこの赤い缶が登場。現在発売されている缶のデザインもビスケットを浮き彫りにした以外、変わっていません。 「ラ・メール・プラール」の色である赤を基調に、創業者であるアネットの写真や“モン・サン=ミッシェル”の風景画、中に入っているサブレがプリントされています。 そして缶に描かれた文字と缶まわりを囲む植物を連想させるような独特の文様。これは19世紀から20世紀初頭にかけて開花した美術運動“アール・ヌーヴォー”を取り入れた文様になっており、そのためエンボス加工などしなくともプリント技術だけで美しい“装飾缶”に仕上がっています。

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