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Tuesday, October 27, 2020

GIシーズンになると思い出す、 哀感の「シルバーコレクター」たち(webスポルティーバ) - Yahoo!ニュース

秋のGIシリーズが佳境に入ってくると、ふと"敗者"たちを思い出すことがある。とりわけ印象深いのは、GIの栄誉にあと一歩まで迫りながらも、2着続きで「シルバーコレクター」といった、あまりありがたくない愛称で呼ばれた馬たちだ。 【写真】堤礼実アナウンサー「ナチュラルショット」  常に"あと一歩"。だが、彼らにはその"一歩"が遠いのだ。  そして、その存在はいつしか、掲示板にも載れなかった馬やふた桁着順に沈んだ馬たちと同じく、おびただしい"敗者のカタマリ"の中に取り込まれ、やがて忘れ去られていく。  だが、彼らの中には、その"詰めが甘い"というキャラゆえ、多くのファンに愛された馬もいる。そんな「シルバーコレクター」たちに、思いを馳せてみたい。  記憶にも、記録にも残って、ピカイチの愛されキャラとなった「シルバーコレクター」と言えば、ステイゴールドだろう。  1997年の秋から2000年の春まで、28連敗という"大記録"を残している。  その間、掲示板に載ったのは22回。そのうち、2着が10回もある。しかも、重賞での2着が7回。GIだけでも4回ある。  要するに、どんなに強い相手と戦っても、それらより明らかに弱い相手と戦っても、いつも2着止まりなのだ。  これには、多分に"気の悪さ"が災いしていたらしい。  レース中でも、近づいてきた馬に噛みつきにいったりしたそうだ。その気性の激しさが、レースへの集中力を削いでしまったのだろう。  ステイゴールドの連敗が止まったのは、2000年5月。雨の東京競馬場で行なわれたGII目黒記念(芝2500m)だった。  連敗に終止符を打つべく陣営が打った一手は、主戦の熊沢重文騎手から「天才」の名を欲しいままにしていた武豊騎手への乗り替わりだった。そして、この一手がズバリと当たる。

泥んこに近い馬場状態のなか、レースはホットシークレットが大逃げ。武豊騎手騎乗のステイゴールドは、中団馬群に待機していた。直線を迎えて、馬群が一気に凝縮すると、ステイゴールドはその間を縫うようにして抜け出し、残り200mで先頭へ。最後は、追いすがるマチカネキンノホシを1馬身4分の1振り切ってゴール板を通過した。  実に2年8カ月ぶりの勝利。しかも、念願の重賞初制覇である。  調教師をはじめ、スタッフみんなが泣いた。スタンドからも大きな拍手が沸き起こった。翌日のスポーツ新聞には「GI並みの拍手だった」と記されていた。  ステイゴールドは、その後もしばらく勝てない時期が続いたが、翌年、年明けのGII日経新春杯(京都・芝2400m)を勝って重賞2勝目。続くドバイ遠征で、当時世界ナンバー1だったファンタスティックライトを破って、海外のGIIレースで勝利を収めた。そしてその年末、香港に遠征してGI香港ヴァーズ(芝2400m)を快勝。ついにGI馬の仲間入りを果たし、現役生活を終えた。  国内では届かなったGIの栄冠。だが、より強豪ぞろいの海外でGI勝ち。ステイゴールドは、最後まで"人間の物差し"が通用しない馬だった。  記録と言えば、シーキングザダイヤを思い出す。  早々に重賞タイトルを手にして、3歳秋には海外遠征に挑んだ。そこでは振るわなかったものの、帰国後はダートを主戦場として活躍した。しかし、中央、地方交流を含めてGI戦では1勝もできず、2着9回という"怪記録"を樹立した。  これは、GI未勝利馬の2着記録としては、国内最多だという。文字どおりの「シルバーコレクター」だ。  得意戦法は、好位2、3番手からの押し切り。ただこの戦法では、GIを勝ち切れなかった。ゴール前のひと伸びと、その"ひと伸び"を可能にする勝負根性が、いつも足りなかった。

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