──村上さんは、KYNEさんの絵の側面を熱心に見ていましたね。
村上隆(以下M) コレクターの方はモノ的な部分に反応するので、KYNEさんがどういう考え方で作ってるのかなと。実は、絵画の側面を自覚的に描いたのは、現代美術業界では僕が初めてなんです。
──その意図とは?
M アートのゲーム、特にペインティングは、西欧人の作ったものなので、日本人の僕は、そこへの参加権利がなかったのです。だから、側面を描いてオブジェに擬態したんです。
KYNE(以下K) 僕の場合は、以前は描いてなかったんですけれど、ギャラリストのアドバイスで描くようになりました。
──KYNEさんにとって村上さんはどのような存在ですか?
K いろいろな意味での先駆者ですね。現在のアートシーンのベースを作った方だと思います。村上さんの作品に出会ったのは小学校2、3年生の時でした。1996年に開業した〈キャナルシティ博多〉で、村上さんの《DOBくん》のバルーンが展示されたんです。
──村上さんと初対面したのは?
K 一昨年に〈Tonari no Zingaro〉で行われた『コンプレックスコン』のイベントですね。
M KYNEさんは会場にふわっといました。ナナフシって昆虫がいるじゃないですか。風景に擬態して、よく見ればいるっていう。
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