関東1部リーグ同士の対戦となった一戦は思わぬ大差がついた。前半5分にCKを合わせたMF松井蓮之(4年=矢板中央高/川崎F内定)のヘディング弾で先制した法政大は、その後も危なげない試合運びをみせて4-0で圧勝。19年大会に続く2大会連続の決勝に進出した。
何度目の正直になるだろうか。17年の総理大臣杯を35年ぶり、18年の大学選手権を42年ぶりに制するなど古豪復活を遂げた法大だったが、19年の総理大臣杯決勝で明治大に敗れると、コロナ禍に見舞われた20年度の特例全国大会アタリマエニカップも東海大に敗れ準優勝。
そして「全タイトル制覇」を目指して臨んだ今年度も天皇杯予選である東京都サッカートーナメント決勝で駒澤大にPK負け。さらに総理大臣杯予選のアミノバイタルカップ決勝でも産業能率大にPKで敗れるなど、“シルバーコレクター”になってしまっている。
しかしそれについては選手たちが一番分かっている。初戦の試合前に負傷した主将MF田部井涼(4年=前橋育英高/横浜FC内定)に代わってキャプテンマークを巻く松井が「なかなか優勝できないのはチーム全体にどこか隙があるんだと思う。総理大臣杯で優勝して法政の強さを示したい」と話せば、FW飯島陸(4年=前橋育英高)も「ここ数年決勝で勝てていないのは原因があるとは思うけど、自分たちが積み上げている確かなものがある。それを発揮して勝って、みんなで喜びたい」と意気込んだ。
東洋大と対戦する決勝は5日、味の素フィールド西が丘で17時30分にキックオフ。有観客試合となり、チケットは当日券のみで上限1000人まで一般入場が可能となる。
(取材・文 児玉幸洋)
●第45回総理大臣杯特集
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