世界で愛される犬のキャラクターといえば、チャールズ・M・シュルツのコミック「ピーナッツ」に登場するビーグル犬、スヌーピーだ。大きな垂れ耳と丸い鼻、真っ白なふわふわ感に癒される。
2022年はシュルツの生誕100周年。現在、発売中の「ペンブックス」では、1冊まるごとスヌーピーを大特集している。著名人が語るスヌーピーとその仲間たちの魅力や、物語とゆかりのあるサンタローザの町、スヌーピーミュージアムなど、さまざまな角度からスヌーピーを掘り下げている。
「ペンブックス みんなのスヌーピー」CCCメディアハウスPeanuts and all related titles, logos and characters are trademarks of Peanuts Worldwide LLCMinna no Snoopy ? 2021 Peanuts Worldwide LLC
1950年にスタートした「ピーナッツ」。魅力はなんといっても、個性豊かなキャラクターだ。スヌーピーの飼い主で赤毛の女の子に恋をしているチャーリー・ブラウン、スヌーピーの親友のウッドストックをはじめ、「ガミガミ屋さん」のルーシーや、チャーリー・ブラウンの妹で独自の哲学を持つサリー、安心毛布と指しゃぶりがやめられないライナス、おもちゃのピアノでベートーヴェンの曲を奏でるシュローダー......。どのキャラクターも、どこか誰かに似ている気がして、親しみやすい。
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??線画ならではの普遍的なカッコよさ
「ピーナッツ」は、子どもたちが過ごす何気ない日常を描きながら、時に哲学的で、大人が読んでもハッと気づかされるシーンが多い。本誌では、「ピーナッツ」がいまなお共感される秘密を探るべく、作者のシュルツと彼が愛したサンタクローザの町についても詳しく紹介している。
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人とのつながりを大切にしたシュルツには、負けず嫌いの一面があったというエピソードも。
ほかにも、スヌーピーの絵の変遷や物語の時代背景、訪れたい聖地まで、マニアなら押さえておきたい情報が満載だ。
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もくじは以下の通り。
スヌーピーの原点を探る。スヌーピーの故郷、サンタローザへようこそ。チャールズ・M・シュルツが、心から愛した場所。?スパーキー?に愛され、愛し続ける人々。「ピーナッツ」のすべてがわかる、ミュージアムへ。知られざる原点に、名作の萌芽を見つける。スヌーピーの絵は、こうやって変化してきた。ニュース誌の顔にもなった、カバー"ドッグ"3つのテーマで読み解く、シュルツの視点。【宇宙】 月に着陸したビーグル犬は、宇宙開発のシンボルに。【音楽】 ジャズからベートーヴェン、人々の心をつかむ音楽の秘密。【言葉】 子どもたちの言葉の数々が、大人の心を刺激する。もっと知りたい! ピーナッツとシュルツの言葉ピーナッツの歴史とこれから。描き続けて50年、「ピーナッツ」をたどる。チャーリー・ブラウンと仲間たち、人物相関図。思いを受け継ぎ、生き続けるキャラクターピーナッツの世界観を守る、エディターの仕事。シュルツが力を注いだ、アニメーションとは。未来をつくるTAKE CARE with PEANUTSプロジェクトスヌーピーに会いに行く。何度でも訪れたい、スヌーピーミュージアムマニアならずとも巡りたいピーナッツの聖地。クリエイターたちを惹きつけるスヌーピーの引力の正体。最強コレクターに聞く、共感を集める理由。ノリタケと探る、名匠シュルツの描く「線」。赤い屋根の小屋の中は、いったいどうなってる?私のお気に入りの、「ピーナッツ」の仲間たち。トリビュートミニ絵本『Happeanuts』 荒井良二 作・画洒脱な線ですべてを伝える、カッコよさ。
シンプルな線画で、豊かな表情と細やかな感情、コミカルな動きを伝えるシュルツの表現力に、改めて感動させられる。まさに「みんなの」スヌーピーだ。世代も国境もジェンダーも超え、愛され続ける普遍的な魅力の理由がわかる一冊。
※画像提供:株式会社CCCメディアハウス
(BOOKウォッチ編集部)
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