Pages

Thursday, January 12, 2023

稀代のコレクターに選ばれた20世紀美術の至宝が一堂に 「ピカソとその時代」展、2月大阪で開幕 - 産経ニュース

パウル・クレー≪青の風景≫ 1917年 水彩・鉛筆・ペン・インク、地塗りをした紙、厚紙に貼り付け 18.3 x 24.5 cm ベルリン国立ベルクグリューン美術館、ベルクグリューン家より寄託 © Private Collection, on loan to Museum Berggruen - Nationalgalerie, Staatliche Museen zu Berlin / bpk / Jens Ziehe

ベルリン国立ベルクグリューン美術館は、ピカソ、クレー、マティス、ジャコメッティという20世紀の4人の巨匠を中心とする個性的なコレクションを所蔵している美術館です。その基礎を築いたのは、第二次世界大戦後パリで美術商を営んだベルリン出身の収集家ハインツ・ベルクグリューン(1914~2007年)でした。本展覧会は、同館のコレクションから精選した97点の作品に、日本の国立美術館の所蔵・寄託作品11点を加えた合計108点で構成。日本初公開の76点を含め、ベルクグリューン美術館の主要作品を館外で一堂に展示する最初の展覧会となっています。

パウル・クレー《子どもの遊び》 1939年 糊絵具・水彩、厚紙 42.8 x 32.3 cm ベルリン国立ベルクグリューン美術館 © Museum Berggruen –Nationalgalerie, SMB / bpk / Jens Ziehe

本展の主軸となるのは、ピカソの「青の時代」から晩年までの各時代を代表する作品です。ベルクグリューン美術館が誇るピカソの名作の数々により、20世紀最大の芸術家と表されるピカソの足跡をたどります。さらに、バウハウス時代を中心とするクレーの絵画34点、マティスの晩年の境地を示す切り紙絵、ジャコメッティの円熟期の人間像などを加え、創造性にあふれた20世紀美術のエッセンスを紹介します。

アンリ・マティス《縄跳びをする青い裸婦》 1952年 グアッシュ、紙、紙の支持体 145 x 98 cm ベルリン国立ベルクグリューン美術館 © Museum Berggruen –Nationalgalerie, SMB / bpk / Jens Ziehe

また、ベルクグリューンはマティスの切り紙絵の魅力をいち早くみとめていました。初めて、マティスの切り紙絵の展覧会を開催したのはベルクグリューンだといわれています。晩年マティスは、体力の必要な油絵ではなく、切り紙絵で彼の世界観を表現しようとしましたが、その自由な動きと色彩の魅力は時代を超えて、輝きを放っています。

《開催概要》

ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展―ピカソ、クレー、マティス、ジャコメッティ

【会期】2023年2月4日(土)~5月21日(日)

【会場】国立国際美術館(大阪市北区中之島4-2-55)

【主催】国立国際美術館、ベルリン国立ベルクグリューン美術館、産経新聞社、MBSテレビ、共同通信社

【公式HP】https://www.mbs.jp/picasso-and-his-time-osaka/

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( 稀代のコレクターに選ばれた20世紀美術の至宝が一堂に 「ピカソとその時代」展、2月大阪で開幕 - 産経ニュース )
https://ift.tt/E8kKB1g

No comments:

Post a Comment