【4月21日 CNS】中国・陝西省(Shaanxi)西安市(Xi’an)でコレクターとして知られる謝涛(Xie Tao)氏は、これまで3000個近くの古代のレンガを収集している。
唐と宋の時代には、古いレンガを使って硯(すずり)を作る趣味を持つ文人や書道家も多かったとされる。それより以前の秦と漢の時代以降、ほぼすべての時代から古代レンガが見つかっており、そこに刻まれた碑文の内容や書体も豊富であることから、古代レンガにはかけがえのない学術的価値がある。
謝氏は、書道への興味から古代レンガを集め始め、それから碑文に関心を持ち、さらに碑文の書体のなぞに引きつけられたという。
謝氏が集めた古レンガは漢代から明・清代にかけてのものが多く、時代の変化に伴って書体も変化し、次第に楷書に変わっていく。謝氏の書道も、古代のレンガからインスピレーションを得ることがよくあるという。
謝氏が収集したレンガのうち、苗字が刻まれたものは1000個以上あり、300近くの苗字を読み取っている。苗字は1字のものが多く、時々、珍しい2字のものが混じっていることに興味を持っている。
謝氏は、何年にもわたって古代のレンガを集めたため、多額の出費を余儀なくされた。最初、家族はそれを理解できなかったが、次第に、謝氏の頑固さや粘り強さに感心するようになったという。
本棚に整然と並べられたさまざまな年代、さまざまな碑文、古代のレンガを見るたびに、謝氏は落ち着くという。
謝氏は、「これらの古代のレンガを通して、私たちは歴史の発展や変化を見ることができます。レンガに記録された歴史と文化を将来の世代に伝えていきたい」と話している。(c)CNS/JCM/AFPBB News
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