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Wednesday, April 29, 2020

GWの旅行プランは深海で!「深世海 Into the Depths」ゲームコレクターインプレッション - Gamer

2020年3月26日に配信された「Nintendo Direct mini」で発表されたかと思えば、即配信が始まった「深世海 Into the Depths」。パッケージゲームのコレクターとしては、ダウンロード専売タイトルは羨望の眼差しで見るもなかなかプレイするには至れないのですが、編集さんからご提案を頂いたため、プレイさせていただくことになりました。

「深世海 Into the Depths」は、2019年9月にApple Arcade向けに配信された、広く深い「世海」を舞台にした潜水探検アクションゲーム。カプコンの海を舞台にしたゲームというと、「ひげ丸」……じゃなくて、伝説の宝を求めて謎を解き明かしていくWiiの「宝島Z」や、未開の海にダイブして海底遺跡の謎を解くプレイステーション2の「エバーブルー」あたりが思い出されますが、今回は常時、深い海の中を探索する潜水探検アクションゲームとなっています。

海を題材にしているゲームには、自然と謎が付きまといます。伝説の宝も海底遺跡も、少なからず人の手を介した謎が存在するのですが、「深海」には、人の手が触れていない謎がありそうで、その存在自体に謎がありそうなイメージがあります。

それでは、今度の海にはどんなワクワクがあるのでしょうか。そんなことを期待しながら、「深世海 Into the Depths」をプレイすることにします。

1.深海の厳しさを知り1時間経過
2.相棒にめぐり逢って3時間経過
3.乗り物を発見して3時間半経過
4.深海を彷徨いつつ10時間経過
5.そして、まとまらないまとめ

深海の厳しさを知り1時間経過

ゲームを起動すると魚が泳ぐ水の中へと潜っていきます。ただ闇雲に綺麗とは言えない、どことなく不安を感じさせるのに十分な、淡くリアルな水中が目の前に飛び込んできます。特殊な字体の「深世海」のロゴも、不安を感じさせるには十分な効果を発揮しています。

ボタンを押すと「オプション」と「最初から」とあるため、「最初から」を選んでゲームをはじめましょう。

選べる難易度は「イージー」と「スタンダード」なので、ここは「イージー」を選んでおきます。

水中で何やら作業をしている一人の人間がいます。潜水服に身を包んでいるため、中の人間の姿かたちはよくわかりませんし、性別も判定することができません。

移動すると泡がブクブクと吐き出されているため、酸素が重要なファクターであることがわかります。

拠点に戻ると落ち着ける場のみが、水から解放される場のようですが、それでも潜水服を脱ぐことはありません。

このような落ち着ける場だった拠点に、不意に氷が襲い掛かります。いや、零下が広がり、軒並み凍りはじめたといった感じでしょうか。

こうして、潜水服を着ている人物、つまりプレイヤーは冒険に繰り出すことになります。

この潜水服の人物は、自然変化に故郷を追われ、生き残りをかけて世海を知るために海を潜る、「潜海者」になります。つまりは主人公であり、プレイヤー自身が世海を探求することになります。

「潜海者」は歩行やジャンプといった基本的な行動を起こせるのですが、海の中にいるため、水中をある程度自由に移動することができます。

しかし、普通に移動するだけでも酸素を消費してしまうわけですから、ブーストを掛けると大量の酸素を消費してしまうため、一気に酸素が空になってしまいます。当然、酸素がなくなると死んでしまいます。

死ぬとゲームオーバーになり、チェックポイントからの再開になることを確認しつつ、プレイを再開。再びブーストを繰り返して移動できる範囲を確認しつつ、勢いよく地面に到達すると潜水服にダメージを受けてしまいました。

またも死んでしまい、再びチェックポイントからやり直しになるも、2度の挑戦からかなりの移動制限があることが分かっているため、今度は慎重に進んでみると、泡がぶくぶくしている場所を発見。

どうやらこのぶくぶくしている場所に行けば、酸素が補充されるようです。

続いて、今度は酸素ボンベを発見。

このボンベを拾うと酸素の保持量が増えました。

自分の意志で先へ先へと進む中で、場面によっては氷が迫ってきて引き返せない場所があります。氷に触れるとダメージを受けてしまうため、氷に追われるように進んでいくのですが……。

ブーストしなくてもよくなり、ふと安心して着地してみると、ガツンとダメージを受けてしまいました。この程度の着地でもダメージを受けてしまうのか……。確かに顔面からイッちゃっているけど。

何気ない移動をしていても、いろいろと素材が手に入り、海洋生物に攻撃を与えても、やはり素材を入手することができます。

そして、地面に埋まっている何かを発見するためには、サウンドギャフというサーチとライトが必要。埋まっている場所がわかっていても、ライトを当てる必要があり、この素材の採掘が重要になります。集めた素材を使えば武器やアイテムを作ることができ、探索がより有利になります。

ゲームオーバーになってもチェックポイントから再開されることが確認できているのですが、その一方で、この拠点では手動でセーブができることが確認できました。これで安心して探索を続けられます。

探索を進めると、全体マップが少しずつ解放されていくのですが、その一方で、赤いラインよりも下に行くことができません。

厳密には、赤いラインは「水圧限界エリア」になっていて、より深く潜るとダメージを受けてしまい、死を免れません……。

というわけで、ここまでのプレイで、マップを探索しつつ、素材を集めて潜水服を強化して、さらに深く潜れるようになることが大事だという考えに至ったのですが、その後の探索で無茶な行動をしまくり、酸素を溜めるボンベが全然ないというピンチになってしまったため、最初からやり直すという英断を下すのでした。

相棒にめぐり逢って3時間経過

ブーストの移動では着地に万全を期し、探索をする際にはライトをつけっぱなしにして埋まっている素材を見逃さないようにしてサクサクと攻略を進めることで、潜水服を強化する素材を揃えることができました。

潜水服の対圧性をアップするとマップの赤い線が下がり、移動範囲が一気に広がりました。

探索の基本は安全を期しながらもまんべんなく調べ倒すことだと認識しつつも、重要そうなアイテムが手に入ったり、スイッチを押さないと先に進めない場所があったりと、それなりに昔ながらのアクションゲームのノリも感じられます。

ここまでくると、後で再び戻ってくる可能性があるため、無駄にアイテムを取ってしまわないような配慮も必要になります。

何気ない障害物も、もしかしたら……と思って近づいてみると、移動させて先に進めるような場面にも出くわすことになります。

生き残りをかけた探索なので、従来ならば心のゆとりはないのですが、希少生物を発見できると少し心が和みます。

和み……殴りました。

探索に慣れてくると、新しい武器が登場。

水中ではブーストを使うことである程度自由に水中を移動することができたのですが、水のないところでは重力に支配された動きになってしまい、今回入手した武器が役立つという話なのですが……。

右側の崖に向けてブーストとジャンプを繰り返すことで、無理矢理よじ登ることに成功してしまいました。

折角、クリエイターさんがチュートリアルとして準備してくれた仕掛けなのに……スマンです。こちらの仕掛けにはしっかりと活用させていただきます。

練習できるところでしっかりと練習しないから、こういうところで散々苦労をさせられるわけです。「バイオニックコマンド―」をしっかりと遊びこんでおくべきでした。

水から出ると、雲梯のような仕掛けを使って移動する際に、粘れる限界(スタミナ)が設定されています。

崖を上るときにも、粘れる限界が設定されていました。

序盤では、ただ泳いでいる姿に対して和んでいればよかった海洋生物ですが、攻撃的な機械生物もいるようです。注意しなくては攻撃をしてくる危険な存在として意識せざるを得ない状況になっていきます。

ここまでのプレイで、水に慣れる段階から少しずつ、ただ探索しているだけでは乗り越えられない限界を感じつつあるのですが、こんな折にどうやら味方のような謎の案内機械に出会うことができました。

乗り物を発見して3時間半経過

謎の案内機械は「潜導」という名前の機械で、ついてきて、進行に応じてヒントを教えてくれたりと、なにかと助けてくれる存在のようです。

アイテムを見つけると「潜導」が気を利かせて持ってきてくれるようです。いや、キミがそれを持ってきてしまうと、後で取りに行こうと思っていたので、困るのですが……。

発掘をするような場面で、アイテムを持った「潜導」が近づいてくると、うっかりアイテムを取ってしまうので、若干操作に気を使う必要がありそうです。

その後、しばらく探索を続けると、怪しい閉鎖空間に到着し、長い何かが天井から伸びてきました。

「潜導」に取り付けるように促されます。

これは何か嫌な予感がするのですが、取り付けるしかありません。そして、巨大な何かが現れました。

これまで積極的に戦う場面がなかったため、なごみ系のアクションゲームのノリでプレイしていたのですが、ここは真剣に戦わなくてはなりません。

ケーブルに繋がれている時は酸素のことを気にしなくてもいいのですが、あの巨大な何かは激しく襲ってくるため、床に激突しないように注意しながらもブーストで激しく動き回る必要がありそうで……あ、一撃でボンベがッ!

避けては殴り、殴っては避けてを繰り返すことで、どうにか巨大な何かを倒すことに成功。

ケーブルによって酸素を提供してくれた乗り物みたいな何かが役に立つのかと思えば、残念ながら、今倒した謎のなにかと一緒に完全なスクラップになってしまいました。

しかし、しばらく探索を進めていると、ピカピカな乗り物を発見することができました。

深海を彷徨いつつ10時間経過

発見した乗り物は潜水艦のようです。

これで移動範囲が一気に広がります。

マップを見ると、現在地は赤いラインの下のようですが、赤いラインは水圧を示していることもあり、「潜海者」は水がないところではダメージを受けないようですね。しかし、ここから潜るとやられてしまうため、潜水艦が必要、ということのようです。

潜水艦は水の中を自由に移動することができ、壁にぶつかってもダメージはなさそうです。

赤いラインの下まで潜った状態だと、「潜海者」は外に出ることができないのですが、赤いラインよりも上まで浮上していれば、「潜海者」が外に出て探索をすることができるため、潜水艦で大まかな探索をした上で、狭い通路から先は潜海者が細かく探索をするような流れになりそうです。

こうなると潜水艦から離れてしまうと戻るのが面倒になりそうですが、ケーブルにさえ繋がっていれば一気に潜水艦に戻ることができるようになっています。当然ながら、ケーブルには長さに限界があるため、ケーブルが届かなくなったら、そこから先はケーブルを外して探索をすることになります。

行き止まりであってもドリルを使えば破壊できるところがあるため、道を切り開いて先へと進んでいきます。

……と、この後の探索の指針が経ったところから先は、いろいろな場所を探索しまくるも、堂々巡りのような状況になったところで10時間が経過してしまいました。

そして、まとまらないまとめ

ダウンロード専売タイトルだからボリューム的にどうだろう? という疑問が若干ながらあったのですが、途中で迷子になったこともあり、まだまだクリアまでは程遠いというボリュームのあるゲームだと実感することができました。

序盤こそ、道なりに進んでいけば先に進めるような、わかりやすい形の探索ゲームなのですが、潜水艦を入手するくらいから一気に移動範囲が広がり、本格的な探索が始まります。それゆえ、どこにまだ行っていないか、もしくは探索しきれていないかという詳細を把握していないと、先々苦労することになり、本格的な探索型のアクションゲームだと理解できます。

特に、アイテムを使いすぎないことで、見つけたアイテムをいかに取らずに残しておき、その場所を覚えておくことが重要になります。

むやみやたらと海洋生物を倒しまくっていると、一部のアイテムがマックスまで溜まってしまったりするのですが、計画性がないと、その一方で何が足りなくてどこで入手できるのかわからなくなるので、攻略の際にはマップの形やギミックだけでなく、海洋生物の姿も把握しておくとよさそうです。また、今は通れないけど後々通れそうな場所を覚えておくと、攻略が楽になることでしょう。

何も考えずに突き進んでしまうと、どこで何を逃しているかわからなくなるので、適度にメニューでマップを確認するといいでしょう。ここでは拡大縮小できるので、全体を把握しやすいです。

全体を通して、システムを説明するテキストはあっても、ストーリーがテキストで語られることはありません。それゆえに、要所要所で発見する資料を見て、想像力を膨らませるのも、今作を楽しむうえで重要な要素に感じました。

そして、コレクター的には図鑑が埋まっていく楽しみも、しっかりと享受することができます。

アクションシーンではじっくりと見られない海洋生物の姿を、ぐるぐる回してみることだってできます。

海を奥深くまで潜るアクティブな旅をできる今作は、旅行もままならない昨今の事情を鑑みると、理想的な旅と言えます。今回のプレイでは、テレビのスピーカーからの音をメインにプレイを楽しんだのですが、ヘッドホンでプレイすれば、リアルな水の音が聴こえ、ダイビング気分も味わえます。リアルという意味では、潜水艦が事故って、「潜海者」が外に弾き出された時に、水圧でボンベが次々と破壊される音がトラウマになることも併せてご報告させていただきます。

プロフィール

酒缶(さけかん)/ゲームコレクター

15000種類以上のゲームソフトを所有するゲームコレクターをしつつ、フリーの立場でゲームの開発やライターなど、いろいろやりながらゲーム業界内にこっそり生息中。

「東京エンカウント弐」にゲームアドバイザーとして協力。関わったゲームソフトは3DSダウンロードソフトウェア「ダンジョンRPGピクダン2」「謎解きメイズからの脱出」など多数。価格コムでは、ゲームソフトのプロフェッショナルレビュアーを担当している。

■公式サイト「酒缶のゲーム通信」
http://www.sakekan.com/
■Twitterアカウント
http://twitter.com/sakekangame
■ブログ「パッケージゲームを死ぬまで遊ぶログ(略称:パケログ)」
https://sakekan.themedia.jp/
■YouTubeチャンネル「SAKEKAN GAME Re:COLLECTION」
https://www.youtube.com/user/sakekangame/
■電子書籍「パケヤロウ!123【い】」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0852GKBS1/
■電子書籍「ゲームコレクター・酒缶の時事問題にはゲームを令和二年ゆくゴーンくるコロナ」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B084TX72NG/
■電子書籍「ゲームコレクター・酒缶のレイド・オン・ナンバリングベイ20世紀に活躍したシリーズをパッケージや取扱説明書から読み解く」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B083G12L1W/

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