スマホを見れば簡単に時間を確認できる現代において、なぜ少なくない男たちが高級腕時計に魅了されるのか? 腕時計のプロ、時計専門誌『クロノス日本版』編集長が出会った時計愛好家のエピソードから、腕時計を持つ意味を再考します。 時計業界のポジショニングを知らないのは日本人だけ
ウェブなり雑誌を開くと、必ずと言っていいほど腕時計の話が出てくる。「今買うべき時計は○○」、「こんなコーディネートに似合う時計は○○」など。選ぶ理由は様々だが、つまるところ、みんな、出来が良くて格好いい時計が欲しいわけだ。 それが嵩じると、時計コレクターというものになる。5本や10本を持つのは当たり前、極端な人になると、使う用と保存用に2本ずつ買って、家自体を時計の保存庫にするような場合もある。時計を保管するためにマンションを買った、という時計コレクターは少なくない。 じゃあそういう人は、時計に熱狂して私生活を顧みないのかというと、むしろ逆である。大半は奥さんや彼女と上手くいっており、時計以外にもちゃんとお金を回している。もちろん仕事は順調で、聞くと、時計を買うことがモチベーションになっている、という。人として実に羨ましい限りだ。
腕時計から広がる、豊かな生活の可能性
そんな彼らの多くは、時計趣味に出会えて良かったと語っている。生活が上手くいき、好きなものを買えているから、ではないらしい。 僕の知っているあるコレクターは、かなりの優良企業を経営している。部下にも恵まれ、金融機関の評判も良く、当然、取引先からの信頼も厚い。社会人としては文句なしだが、彼には不満があったらしい。取引先のことを考えれば好きな車を買えず、ゴルフに行くほどの時間はなく、たまの休みも家族サービス。となると、趣味は持てないし、お金の使い道もなくなってしまう。しかし、幸いにも彼は時計に出会った。 正直、出会うものが、時計である必要はなかったかもしれない。しかし、時計には他の趣味と違って、いくつかのメリットがある。自慢しようと思わない限り、いくら使ったかは詮索されないので、金融機関に文句を言われることもない。また、サイズが小さいのでどこにもでも持ち運びできる。つまり、時計を見せて欲しいと言われたら、どこでも持って行けるのである。 同じような趣味にはワインがある。しかし、飲みに行くには時間がかかるし、同好の士と語り合いたくても、スケジュールを合わせて、店を予約する必要がある。同じような趣味仲間を増やすのは難しいだろう。 くだんの彼は時計に出会い、それを介して様々な人と知り合うようになった。どんな人に会っているのかは知らないが、同じような金額の時計を買える人たちと集っていると考えれば、その集まりが大きな実りをもたらすことは容易に想像できる。「時計趣味はワインやゴルフよりも面白い」と語るコレクターがいるのも納得ではないか。 出来が良くてカッコいい時計が欲しい、に始まった時計趣味は、やがて、同じ趣味をもつ人たちと語り合いたいという欲求へと変わっていくわけだ。時計に限らず、趣味の醍醐味とはそんなものかもしれない。 ここで挙げた例は極端かもしれない。しかし筆者個人は、時計という趣味は、ワインやゴルフよりも可能性がある、と思っている。
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July 29, 2020 at 04:19AM
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いま、あえて腕時計に大金をはたく意味とは?(LEON.JP) - Yahoo!ニュース
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