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Saturday, April 10, 2021

スニーカーコレクター同士のコミュニティーを形成する新興オンラインプラットフォーム Another Lane とは? - HYPEBEAST

近年スニーカーのリセール市場は、毎月のように発売される限定のコラボモデルや過去の希少モデルの世界的な人気と価格高騰も相まって、これまでにないほど活況を呈している。オンライン上では『eBay(イーベイ)』をはじめとする商品取引プラットフォームが数多く存在し、そこでは毎年数十億ドル規模の取引が行われているが、ほとんどのサイトでは出品者と落札者間は匿名で取引が行われるため、裏で取引が行われていたり、届いた商品が偽物だったり、返品ができなかったりとさまざまな問題が発生しているのも事実。本稿では、そのような問題を気にすることなく、ユーザーが安心して商品の売買ができる新たなオンラインプラットフォーム『Another Lane(アナザー レーン)』をご紹介する。

『Another Lane』は、アメリカ・ニュージャージー州に住むChad Jones(チャド・ジョーンズ)とAdena(アデナ)の黒人夫婦によって2020年初頭に立ち上げられ、同年12月には会員制のプラットフォームが整備された。このサイトが他の商品取引プラットフォームと大きく異なるのは、ユーザー同士のコミュニケーションを積極的に推奨している点だ。例えば、『eBay』『GOAT』『StockX(ストックX)』などのユーザーは匿名のプロフィールをベースにしているのに対し、『Another Lane』のメンバーシップを得るためには、新規参入者は審査を受ける必要があり、会員登録前に参考資料を提供しなければならない。会員登録が済むと、出品者とチャットで会話することが可能になる。また、商品の画像も出品者が提供したものが掲載されており、出品されているほとんどのスニーカーがデッドストックではないのも大きな特徴だ。『Another Lane』のビジネスモデルは、肥大化するスニーカーシーンにおいてコレクター同士の“個人的な触れ合い”を取り戻すと注目を集めはじめている。

彼らはスニーカーのリセール市場における“ジェントリフィケーション”と戦うことを目的としているという。“ジェントリフィケーション”とは都市の富裕化現象のこと。低所得層の居住地域が再開発などによって地価が高騰し、元の住民が住み続けることが困難となり、富裕層が流入してくるといった事象を表す。Adenaは、スニーカーの発展の歴史は黒人文化に多くを負っているにもかかわらず、その業界自体は主に白人男性によって運営されていることが問題だと指摘。「私たちの声がこの空間を創り出したにもかかわらず、私たちの声と顔が特定の空間から失われることがあまりにも多すぎます」と語っている。『Another Lane』はコミュニティーとの一体感を前面に押し出すことで、スニーカーシーンの中に自分たちの居場所を取り戻すことを実現しようとしているのだ。

彼らの理念に興味を持ったなら、『Another Lane』の公式サイトをぜひチェックしてみてほしい。

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