アートコレクションに関しても同様、本格的な収集を始めてからわずか1年半ながら、すでに日本の現代アートのエコシステムを活性化させる一端を担っている。
植島を突き動かすモチベーションは何か。アートのエコシステムにおけるコレクターの存在意義とは。アート領域を専門とする編集者・コンサルタントである深井厚志が聞いた。
コレクションの本格始動、きっかけは?
深井:植島さんは2022年にアートコレクションを本格的に開始されたばかりですが、現在までに収集した点数は、なんと590点以上。その勢いゆえ、いま日本で一番アクティブな現代アートコレクターだと言っても過言ではありません。そもそもコレクションを始めたきっかけはなんだったのでしょう?植島:もともとアートが好きでよく国内外の美術館を巡っていたのですが、購入に踏み切った最初のきっかけは、2016年、現代アーティストの山口歴(めぐる)さんと一緒に、ニューヨークのマリアン・グッドマン・ギャラリーで開催されていた、ドイツ人アーティストのゲルハルト・リヒターの個展を見に行ったことです。そこでリヒターの作品に刺激を受け、山口さんの作品を購入して以降、自宅やオフィス、経営していた飲食店に少しずつアート作品を飾るようになりました。
でも一旦「壁」が埋まってしまうと、もう飾るスペースがない。そこからしばらくの空白期間が続いたのですが、事業拡大に伴って飾れる空間が増え、私自身の時間にも余裕が出てきたので、ようやく本格的な収集活動に着手しようと。
そこで大学の先輩であり、オークション会社・フィリップス東京の代表をされている服部今日子さんにアートを購入したいと相談したところ、ガゴシアン、ペースなど世界各地に支店を持つ6つのメガギャラリーの名前が送られてきたんです。それらのインスタグラムアカウントを見て、まずは自分がどんな作品やアーティストが好きなのかを知ってほしいと。
そのなかで気になったのは、イギリスのアーティスト、ベルナール・フリーズの作品。彼がたまたま六本木にあるギャラリー、ペロタン東京で展示をしていたので、服部さんと一緒に訪れて購入しました。それが2022年の2月。UESHIMA COLLECTIONとして本格的に購入した最初の作品でした。
からの記事と詳細 ( 1年半で600点収集 「共有する」アートコレクター植島幹九郎の想い - Forbes JAPAN )
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