江戸時代後期の絵師、葛飾北斎(1760~1849年)が、修業時代に描いたとみられる肉筆の春画が、新たに確認された。北斎作品のコレクターが島根県に寄贈したもので、修業時代の北斎の肉筆画は極めて珍しいという。(今岡竜弥)
春画は、北斎作品のコレクターで研究者の永田生慈氏が亡くなる前年の2017年、郷里の島根県に寄贈した北斎や弟子の作品2400点の一部で、「
春画は江戸中期に幕府の取り締まり対象になっており、北斎の落款はなかったが、男性が右腕を上げて指をさす表現などが、絵師の勝川春章に師事し、「春朗」の名で活動していた30代半ばの北斎の描き方と酷似していた。
春画を確認した北斎研究の第一人者で、大和文華館(奈良市)の浅野秀剛館長は「春朗期の少し角張った顔の面影を残しながら、細いあご、すらっとした
春朗時代の北斎の肉筆画は3点しか確認されておらず、いずれも春画ではない。浅野館長は「絵師が名を成す前の作品は残りにくく、春画であればなおさらだ」と話している。
保管先の県立美術館(松江市)は今年2月から寄贈品や永田氏の研究論文を展示、紹介するプロジェクトを始めており、春画も12月から島根県益田市の県立石見美術館で公開される予定。
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